on the road

カルチャーに関する話。

テルマー湯に行けなかった話

今日は、テルマー湯にでも行こうかなとお昼に電車に乗ったのだが、吐き気と腹痛で断念してしまった。

 

吐きそうな体を動かして今日のG3の馬券を2,000円ばかり買った。当たらなかった。

体に良さそうなものを食べれば、治るかなとふらっとスープバーに寄り、温かくて栄養のありそうなスープを飲むものの(女性がたくさんいる中、死にそうな顔で並びました)、治らず。

なぜこんなことになってしまうのか……。という思いを断ち切って、漫画喫茶で2時間ちょっと横になっていた。(馬券が外れたのもスマホ上で知った)

 

漫画喫茶で読んだのは、コミック版の「二度めの夏、二度と会えない君」、「あっくんと彼女」だ。

 

二度めの夏、二度と会えない君 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

二度めの夏、二度と会えない君 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

 

二度めの夏、二度と会えない君」は、ラノベ原作らしい。映画化もしているようだ。恥ずかしながら今日、初めて知った。

ヒロインである森山凛は主人公とバンドを組んでいて、文化祭で大成功した後、持病が再発して入院してしまう。森山凛が最期を匂わせた時に思わず主人公は自分の好意を伝えてしまう。その告白がきっかけで森山凛に嫌われてしまい、その日の夜のうちに病態が悪化し、最悪の別れを遂げてしまう。そんな後悔をしている中で、最初に出会った河原でつまずき、起き上がると出会う前の森山凛がいる……。という流れだ。

 

タイムリープものではあるものの、未来を大きく改変するわけではない。主人公の願いは、

ただひとつ。森山凛と仲の良い関係のまま、終わりを迎えること。

 

行動してしまったがためのバッドエンドを回避するためのタイムリープというのはなかなか珍しいと思うし、キャラデザがやっぱり今風で良い。何よりショートカットだしね!

 

わがままではあるけど、もっと深掘りできるんじゃないかと思う部分はたくさんあった。1度目の夏と2度目の夏で森山凛との関係性は少し変わっているけれど、その部分をもっと描いてほしい。主人公が意識しすぎないようにわざと冷たくするんだけど、もっと内面を描いて内省的にした方が終わりが鮮やかになるんじゃなかろうか。1度目の夏と違うことをしてみる、タイムリープしていることを生徒会長に知られてしまうが最終的には協力してもらう、みんなのあこがれのバンド アニメート・アニメートも同じような経験をしている(その展開は僕は好きじゃないが)、2度目は夏で終わりではなく、冬まで続かせる、、とかもう少しこの物語を読んでいたかったと思いました。

 

「あっくんと彼女」は、頭からっぽで読めるから好きです。ラブコメは、コメディ要素強めくらいが良い。

 

漫画喫茶で体力を回復した後、電車で帰る。帰りの電車の中で、podcastのひいきびいきの最新回を聞いた。

 

ひいきびいき

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ひいきびいきは、名前の通り、贔屓しているものを贔屓していこうというコンセプトで、1時間1つのテーマで好きなものを語り尽くすpodcastで、とっても大好きなんだが、もうそろそろ終わってしまう。(悲しい!)

 

ひいきびいきで勉強になったことは、(サブ)カルチャーの消費の仕方だ。

 

僕は、言葉にまとめるのが苦手で、特に映画や小説、漫画の話を友達と話すのがとりわけ苦手だ。映画を見たり、本を読む時、集中していないからかもしれないが………。

 

ひいきびいきは、作品を批評する方向性で語るのではなく、その作品のどこが自分の琴線に触れたのか、出会いから今に至るまでを語る。あくまで個人の側で語る。時間のある人は、聞いてほしい! どのジャンルもひいきされているから。

 

映画や小説なんかは映画史、文学史の系譜の中で語られるし、その作品がどう後世に影響を与えたかを考えるべきだと思ってきたが、その読み方だけではつまらない。apple musicで配信されている満島ひかりオザケンの対談を聞いていれば、わかるだろう。満島ひかりオザケンの「LIFE」と「刹那」を聞いて、「雨の日の傘の下のプライベート空間(晴れの日にはできないあれこれ) 」というキーワードを導出した。比喩を使い、抽象化されているが、radicalだし、作品を踏み台にして、更に芸術を生み出している、とさえ思う。

 

ひいきびいきでのトークの内容とオザケンとの対談の中で言っていた満島ひかりの解釈とでは、作品の噛み砕き方を違うんだけど、作品に出会うことで、単に琴線に触れるだけじゃなくて、自分の琴線が太くなったり鮮やかな色になったりするような経験をしているんだ、ということを話せるようになったらいいと感じた。

明日からもがんばるぞ!そんな1日でした。