on the road

カルチャーに関する話。

海街と風街

公開日に『海街diary』を観た。
この映画はたぶん、ストーリーよりも鎌倉で生活するってことを描きたかったんだと思う。
梅酒を作ったり、障子を貼ったり、法事を行ったり、茶の間でご飯を食べたり……。
要素を詰め込みすぎてストーリーがわかりづらい気もするけど、原作が好きだし、女優が全員ハマり役だったから、みてよかった。

最近、僕の関心のあることはLIFE、つまり生活のことで何かが続いていくことでもある。

生活するってことは、ありふれていることだけど、その人の身体に癖として刻みこまれて、生きざまとして表れる気がして、ちゃんと生活出来ている人は、雰囲気でなんとなくわかる。

僕はそういう人に憧れてしまう。それは、僕の家がドラマや映画や小説に出てくるように会話をたくさんするわけでなく、干渉しすぎないように家族が暮らしているように感じてしまうからかもしれない。

特に親にしつけられたわけでなく、倫理観みたいなものは漫画と小説から学んで育ってきたから、世間知らずな部分が明るみに出ると恥ずかしくなる。

だからか、大人になりたいって気持ちが強くて、他人から影響をたくさん受けて変わっていかなきゃっていう姿勢が特に大学に入ってから身に付いている。根っこは変わってないけど、1年の頃と比べてだいぶ変化したと思う。

けれど今でもデリカシーがないのに思ったことは正直に口に出してしまうことが多いから、反省。ストレスの吐き出し方も身につけなきゃ。愚痴を吐き出そうにも信用できる人が少ないし。

過去のことを振り返ることは自分にとってネガティヴに作用するから、臭いものには蓋をしろ精神で、僕は未来のことを考えがち。だから前向きだと捉えられるのかもしれない。

はっぴいえんどの『風街ろまん』を最近借りて聴いたけど、すっごい良かった。日本語ロックの始まりでもあるけれど、主張が激しくないけど夏に電車に1人で乗りながら聴きたくなるようなシティポップ感。なんとなく村上春樹はっぴいえんどって似てる。ノンポリだからかな。

去年と比べりゃ、今年は楽しいことがたくさんあるから、enjoyしなきゃ。

立ちあがってたたみなさい
君の悲嘆の地図を

いい言葉。寝るべ。