on the road

カルチャーに関する話。

探偵からスーパーヒーローへ

1/5が仕事始まりだった。年末年始は9連休だったけど、休まった気がしない。自分でコントロールできない仕事の多さは、余暇すら楽しませてくれないんだと思う。しかも1/6は休日出勤だった。くそ〜。

 

疲れていたから、今日は銭湯にでも行こうと思っていたけど、タイミングを逃してしまった。

それは「デビルマン crybaby」がNetflixで公開スタートしたからだ。湯浅政明ファンとしては一気見してしまうよね。

 

デビルマンの原作を読んでない。おそらく僕の世代で永井豪の作品を読んでいる人は少数派。今回の「デビルマン crybaby」を見るに当たって大まかなあらすじだけあらかじめ予習をした。牧村美樹の生首が家の前で串刺しにされるシーンはあらすじ知らなかったら絶対トラウマになってたでしょ…!って思いながら、一気に見た。

 

原色でベタ塗りしたようなサイケデリックな絵柄もデフォルメした動作が、めっちゃ湯浅作品っぽいな〜と思いつつ、ここまでエログロなんだとびっくりした。で、全10話を見た後、すっかり打ちのめされてしまった。

 

救いようのない展開ではあるんだけど、美樹がSNSを通じて希望をつないでいくところとか、大きい意味での愛を後半ずっと描いているところもグッときた。ちゃんと語ろうとするには、時間も気力も足りないから、いつか書きたいと思う(高い確率で書かない気がする)。

 

で、打ちのめされつつ、暇だったので、自分の誕生日に買った「ウォッチメン」の原作を読んだ。やっと読み終わったよ…。

 

ウォッチメン」はスーパーヒーローが活躍する話ではない。スーパーヒーローが活躍した華々しい時代から少し時間が経っているし、こちらも救いようがない終わり方だ。1日にこういう作品ばかりに向き合ってるとだいぶ疲れる…。

 

ウォッチメン」はスーパーヒーローが現実の世界にいたら?という設定であり、歴史もスーパーヒーローの存在によって書き換えられている。まあ、とにかくさ、最後まで読むとロールシャッハっていうロクでもない人間がめちゃくちゃ魅力的に思えてくるし、この作品と「バットマン:ダークナイト・リターンズ」でコミックが大人にも読まれるようになったのもうなずけた。

 

最近、思うのは、探偵とスーパーヒーローのことだ。19世紀は探偵が誕生して、20世紀前半にはスーパーヒーローが登場した。これは、興味深い。探偵は近代都市と共に現れ、スーパーヒーローは戦争の最中に現れた。とされている。探偵もスーパーヒーローもアメリカが発祥の地なのかな?あまり詳しくないけど。ポップカルチャー好きとしては、探偵とスーパーヒーローの歴史をちゃんと理解している人に両方が同時に登場する話を書いてくれ〜、って思う。

 

フィクションの中での役割として、どちらも研究対象としては十分魅力的だし、もっと研究してほしい。もし先行研究があれば教えてほしいと思う日曜でした。

 

明日もクソ仕事がんばるぞ〜。