on the road

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曜日に区切られた毎日がこれから

12/7〜9の2泊3日で、石川県と岐阜県に旅行してきました。

 

いつのまにか石川県は個人的に好きな都道府県ランキングベスト3にランクインしていますが、今回、岐阜県も上位にランクインしそうです。

 

今回の旅行は大した目的がなかったように思う。会社からもらった旅行券を使うために友人を誘って、何となく美味しいものたくさんありそうな北陸へ旅したのでした。

 

石川県の何が好きなのかというと、埼玉県から新幹線で行くと割と近いこと、古いものがたくさん残っていること、美味しい海の幸がたくさんあること、アートを大事にしていること、僕の好きなhomecomingsのボーカルとギターの出身地とかたくさんあります。

 

それ以外に石川県をスペシャルにしている理由はあるんだけれど、それはまあ置いといて。

 

石川県金沢市に着いたのは11時頃でホテル金沢に大きい荷物を預けました。(その日予約の入っていた同じ名字の人と間違えられそうになりました)

 

近江町市場に寄って色々見ましたが、結局21世紀美術館の近くにあるのど黒めし本舗 いたるに向かいました。

 

ただ人気店なので、1時間くらい外で並びました。たしか金沢の気温は、5度くらいでした。寒さを紛らわすためなのか時間を潰すためなのかわかりませんが、金沢にまつわるクイズを出して時間をつぶしてました。僕の旅行はクイズがつきものなんです。

 

で、のど黒めしを食べました。

 

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のど黒の脂がご飯に染み込んで、量が少ないかもと最初は思いましたが、お腹いっぱいになりました。のど黒の脂おそるべし。

 

写真を見て貰えばわかる通り、のど黒めしはひつまぶしみたいに食べます。しゃもじでご飯を4等分にして、1つ目は何もかけずにそのまま、2つ目は薬味(ネギ、わさび、ごま)をかけて、3つ目はダシをかけて、4つ目はお好みで。

 

バナナマンの設楽が、ひつまぶしは旅だと言っていましたが、のど黒めしも旅だ!と思いました。

 

4等分したのどぐろ飯を旅の4段階(事前準備、目的地への移動、旅行のメイン目的、旅行の振り返り)で、子どもの頃の旅に対するワクワク、キラメキが一食で思い出せました。

 

あっ、ホタルイカの沖漬けも最高でした。あんなに甘いイカを食べたのは初めて!

 

お腹を満たした後は、21世紀美術館に行きました。21世紀美術館は無料で見れるアート作品も多いから、フラッと寄るのも楽しそうです。僕の一押しは、タレルの部屋。

 

天井がぽっかり開いた部屋というだけなんだけど、その部屋の大きさと白と黒のツートーンの無機質さと天井から見える空の青さが印象的でした。

 

1番人気なのは、スイミングプールみたいです。地上からプールを覗くと水中に人がいるような錯覚に陥るんですが、多分透明なガラスが張られています。地下からスイミングプールの底の部分に行けます。水族館にありそうだなあと思いました。常設されている展示物はどれもアートというより、楽しいが先に立つようなものばかりです。

 

展覧会は有料スペースで2つ、無料スペースで2つありました。

 

有料スペースの方は、邱志杰(チウ・ジージエ)という人の展覧会と、アジア圏のアーティストの展覧会でした。邱志杰は、文字を芸術に落とし込んでいくような作品で、逆さの書という作品(たしかこんな名前)が面白かったです。ある文章を逆から書いていく様子を逆再生するというもので、逆再生すると書いているところからどんどん文字が消えていきます。文字を書くとは痕跡を残すことだ、そして、運動だということを改めて認識させられました。アジア圏の方の展覧会は、一個一個ちゃんと覚えていないです。反乱や政治的軋轢のある地域を床に描いている作品だけは覚えています。その部屋の至る所に木や金属の玉が転がっていて、ひとつひとつに「平和」だったり、「戦争」という言葉が刻まれています。その球を自由に触って良いので、僕らが動かすことによって「平和」や「戦争」が色々な場所に移っていきます。地域が問題なのではなく、人の問題なのだ、ということなのでしょうか。自分たちで動かしたりできる芸術作品は、考えさせる、気づかせることを発動させるので、いつのまにか頭の中に無数の感想が浮かんできます。

 

無料スペースの方も印象的でした。「死を民主化せよ」という都市の墓地空間の少なさを問題提起、新たなる都市空間を提案する展覧会や、西村有のぼんやりとしたタッチの作品が並ぶ「paragraph」とかも良い感じ。西村有の作品は、気に入りました。僕らが普段見ている光景の中にある、見えていないけれど感じるものを描きとっているように思えて。

 

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21世紀美術館のhpより

西村有《scenery passing(out of town)》 2018

 

一通り見学して、時間は16:00くらい。寒さと疲れのため、ホテルでひと休みすることに。ホテルでグダグダして18:30ぐらいに外へ出て夕食へ向かいました。そのグダグダの間に友人のメガネのつるの部分が曲がってしまうトラブルが発生しました。夕食は隣の商業ビルの6階にあるもりもり寿司で。かなり並んでいて、僕たちの前には17,8組くらいいました。

 

待ち時間は1時間弱くらいでした。その間に友人は眼鏡を直して(眼鏡屋さん曰く元に戻る可能性は10%だとか)、僕は漫画のアプリで課金して、「僕のヒーローアカデミア」と「僕たちは勉強ができない」の最新刊を読みました。僕は普段少年ジャンプを読まないのですが、アメコミやラブコメが今年に入ってグッと好きになってきたこともあり、この2つと「HUNTER×HUNTER」は、単行本で読んでいます。

 

順調に前のお客さんが案内されていき、無事に僕たちもテーブル席に案内されました。のど黒の3点盛り、ウニとか絶対美味しいでしょってやつをたくさん頼んで、会計時に1人あたり5,000円弱くらいの金額になっていて震えました。

 

満ち足りた僕たちは、回転寿司の帰りにコンビニに寄ってビールやおつまみを買って、ホテルに戻り、switchでスマブラSPをやりました。

 

この手のゲームは、苦手でやるよりは見る派なんですが、単純に好きなキャラクターを使いこなす喜びみたいなものはあって、23時くらいまでやっていました。ちなみに僕はむらびとばっかり使っていました。

 

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夜。暑くて寝付けません。僕の体温は高くて、いつもペラペラの布団にヒートテック1枚みたいな感じで寝ているので、浴衣とかしっかりした布団は暑いのです。ラジオを流したりして気を紛らわせてなんとか寝ます。で、早い時間に起きました。友人は寝ていたので、シャワーを浴びてぼーっとしてから、遅い時間に朝食バイキングへ向かいました。

 

ドアに北國新聞が挟まれていたので朝食後に少しだけ読みました。全国紙しか読んだことがなかったので、地域の出来事ばかり載っている新聞は新鮮でした。

 

2日目は、11:10くらいのバスで白川郷に向かい、12:30くらいに到着、2時間後に白川郷を出発し、15:30くらいに高山のバスセンターに到着、ホテルにチェックインというスケジュールでした。

 

朝食を食べたのは9時前でしたから、時間に余裕があります。幸福な2度寝をしてから、チェックアウトして、バスに乗ります。

 

金沢は古い町並みが残っているものの都会なので、1時間で白川郷に到着するのか不思議に思っていましたが、本当に1時間で白川郷に到着しました。

 

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白川郷は、2,3度くらいしかなかったように記憶しています。雪も散らついている中、僕らは白川郷を散策しました。白川郷にいることのできる時間は2時間ほどでしたので、がっつり食事を取ることはせず、食べ歩きで飛騨牛まん、飛騨牛メンチカツなんかを食べました。

 

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多少値段が高いように感じたものの、どちらも美味しかったです。

 

白川郷では、いくつか現存している合掌造りがあり、僕らはその中で神田家の合掌造りの中に入りました。入館料はたしか300円くらいです。

 

昔ながらの囲炉裏が感動するくらい温かさを感じました。自由に飲んでいいことになっているお茶(野草茶?)も絶品でした。

 

1階部分に地元の小学生が書いたと思われる白川郷のマップや、自由研究が置いてありました。

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古いものを知る面白さみたいなものは絶対あって、損得勘定を抜きにした純粋な興味がその自由研究には記されているのでした。自由研究の中に「結(ゆい)」という言葉が出てきます。助け合いの精神のことです。「君の名は」では、「結び」という言葉が出てきましたが、根っこの部分はきっと同じです。

 

助け合うことは煩わしく感じることもたまにありますが、こういう関係性を是として続いてきた社会があって、今でも「結」という言葉として残っていることをちゃんと意識しておかないといけない気がしました。

 

白川郷を出発して、高山駅に着くと、駅前に今回泊まる高山グリーンホテルのシャトルバスが停まっていて、運良く乗ることができました。

 

ホテルまでは歩いて5,6分らしいですが、シャトルバスに乗れるのは贅沢すぎるな!と思いました。

 

このホテルを選んだのは、正解でホスピタリティ(おもてなしの精神)が別格で、予約していた部屋もグレードアップしてくれていたし、荷物も部屋まで運んでくれたり、チェックインの手続き中、友人たちにお茶ときんつばを用意してくれたりと、チェックインの段階で満足度が星5でした。また行きたいです。

 

僕らが泊まったのは、天領閣の和洋室です。少しグダグダしてから、温泉に入りました。温泉は、いわゆる肌がツルツルしたように感じるベタなアルカリ性単純泉です。露天風呂やサウナもついています。サウナは5人くらいしか入れなくて、85度くらいとちょっと物足りない感じです。ただ夜中に入った時は100度近い温度になっていたので、ドアの開け閉めでだいぶ室温が左右されるみたいです。水風呂はなく、かけ水しかないのですが、外がとても寒いので、外気浴がとても気持ちよかったです。化粧水、乳液も使い放題なので、アメニティが相当充実しています。

 

温泉の後は、ホテルの隣にある飛騨物産館に寄りました。お土産がとにかく豊富でどれも買いたくなるくらい美味しそうなものばかりです。

 

その後、僕がこの旅行で1番楽しみにしていた、高山グリーンホテルでの夕食です。何種類かお店がありますが、僕らは緑亭という和食のレストランでの夕食でした。

 

夕食のメニューはこんな感じです。

 

食前 ゆずジュース

先附 汲み湯葉

前菜 初梅月の頃口取り盛り合わせ

吸物 きのこ鍋 醤油仕立て

お造り 三種盛り あしらい一式

郷土物 田舎の煮物

焼物 鰤照り焼き

しのぎ 温うどん

替鉢 飛騨牛陶板焼き

名物 飛騨高山 漬物盛り合わせ

お食事 飛騨こしひかり

            味噌汁

デザート プリン ケーキ

 

子どもの頃は、ステーキをたらふく食べることが贅沢でしたが、今ではこういう一食でたくさんのメニューを楽しむことが贅沢だと思っています。

 

飛騨牛は4切れのみでしたが、脂がとにかく多くて4切れでも十分楽しめました。お造りと漬物が特に美味しかったです。

 

夕食を運んでくるお姉さんがとてもきれいで、惚れかけました。

 

夕食を1時間ばかり楽しんだ後、部屋に戻るともう眠たいモードです。僕はその後、1人で再び温泉に入り、コーヒー牛乳を飲み、1階の居酒屋で高山ラーメンを食べました。悪魔的快楽!

 

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2日目はこんな感じでした。

 

3日目。6時くらいに起きて、1人でまた温泉に入りました。外は雪が積もっていました!雪の降る中の露天風呂は初めてだったのでテンション爆上がりです。

 

7時半。朝食バイキング。いつもは朝食全然食べないのにこういう時はたくさん食べてしまうものです。外は相変わらず雪が降っています。

 

10時。チェックアウト。できればもっといたいくらいでしたが、奥飛騨の温泉に行き、16時前には帰る予定だったので、仕方ないです。

 

朝市も、古い町並みも見れずじまいでしたが、とても素敵な街だと思えるくらい、自然も食べ物も魅力的だったので、また近いうちに訪れたいです。

 

10:40。高山バスセンターでバスに乗り込みます。疲れはあまりなく、おそらく温泉にたくさん入ったのと、寝てばっかりだったからだと思います。

 

11:30ごろ。平湯温泉に到着します。奥飛騨温泉のひとつらしいです。雪が積もっていて、道中、路面が凍っているせいか事故を起こしている車が多かったです。

 

温泉はいくつかあるみたいですが、平湯温泉のバス停のすぐ近くにある「ひらゆの森」を利用しました。入浴料500円という安さは驚愕的です。

 

それぞれ湯温が違う露天風呂が7個あって、湯の華が大量に浮いていました。きっと温泉成分がものすごいのでしょう。サウナはガスストーブタイプで珍しいなと思いましたが、そこまで温度も湿度も高くないため、ととのうにはかなりの時間入らないといけません。

 

この「ひらゆの森」の1番最高な部分は内風呂だと思います。とにかく熱い!湯温計がないのでわかりませんが、40度台後半くらいはあると思います。

 

1時間半くらい温泉を楽しみました。朝食を食べすぎたので、昼飯は食べていません。

 

13:50のバスに乗り、松本駅へ向かいます。温泉に入って、眠くなってしまったのかいつの間にか寝てしまいました。寝る前までは、雪景色だったのですが、起きると雪ひとつない、田んぼばかりの平地が広がっていました。バスには西日が差し込んでいて、文字通り夢から醒めてしまったような感覚になりました。

 

homecomingsのsongbirdのin the afternoon sunriseを今しかないような西日の中と訳している一節があります。僕はまさにそんな風景の中に今自分はいるんだ、という想いを強くしました。

 

オザケンは、ライブの終わりに「日常に帰ろう」と締めくくります。魔法にいつまでもかけられているわけにはいかなくて、曜日に区切られた毎日がこれから続いていくことをちゃんと受け入れます。でも、魔法にかけられたあの瞬間があったから、日常もハリが出るというか。いや、魔法をかけられていない今もどこか魔法がかかっていて、魔法の残り香を嗅ぎながら僕は前に進んでいる?なんてことを考えながら。

 

今日は会社休みなので、明日からまた頑張ります。