on the road

音楽・映画・小説・漫画・お笑い・ラジオの話。

1月2週目のあれこれ

冬休みの最終日である1/5に初詣で浅草寺へ行った。去年の初詣は明治神宮だったんだけど、うちからは浅草寺の方が近いし、僕はおみくじを引きたいのだ。理屈じゃない何かに則って言語化されたい。明治神宮のおみくじである大御心(おおみごころ)には、大吉とか凶とかは書いていなくて、和歌とそれの解釈、教訓みたいなものが書かれている。それはそれで結構好きで、きっと近いうちに明治神宮にお参りしてくるんだろう。けど、2020年は結局どういう一年なの?ってことが大吉とか凶とか、指標で表してほしい、そんな気持ちが今年は強くて浅草寺に行ってしまったのだ。

 

みんなは参拝する時、どんなことを願うんだろう。僕は馬鹿みたいにいまだに家族の健康だとか、友達の幸せを願ってしまう。理想主義すぎやしないか、と感じることもあるけれど、参拝する時くらいそういう心持ちでもいいではないか、と開き直る。

 

おみくじの結果は凶だった。浅草寺では大吉しか引いたことがなかったから、少し落ち込む。2020年の干支×星座×血液型のランキングでは結構上位だったから気にしすぎないようにする。

 

1/6から仕事が始まる。うちの会社はグループ全体で新年会をやるので、午前中はほぼお偉いさんの話を聞いているだけだった。仕事始めでボケている頭にはちょうど良い。

 

自分の仕事は営業じゃないから、わかりやすい成果が出なくてもどかしい部分はあるんだけど、面白みを感じながら仕事ができるようになってきた。きっとそれは、仕事に関する本を何冊か読んで、こうした方がもっと良くなりそう!が増えてきたからだし、期待をしてもらって任せてもらえるようになってきたからだ。そんなことを年末年始に思ったりした。

 

1/9は終日研修で、まっすぐ家に帰るのはもったいなくて、映画を見に行った。「ロング・ショット」というアメリカのラブコメ映画だ。

 


セス・ローゲン&シャーリーズ・セロン共演『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』日本版予告

 

頑固で偏屈なジャーナリストのフレッド・フラスキー(セス・ローゲン)と才色兼備で次期大統領候補であるシャーロット・フィールド(シャーリーズ・セロン)。美女と野獣と言ってしまいたい2人だが、2人は自分の信念がしっかりあるし、お互いを尊敬し合っている。この関係性はめちゃくちゃ素敵で憧れる。

 

この映画はラブコメ映画でありながら、相手を外見や肩書きで判断せず、相手の気持ちに寄り添おうぜ!ってメッセージがジョーク混じりに語られていくのが最高に気持ち良い。会話の中にゲーム・オブ・スローンズとかMCUとかが出てきて、カルチャー全部乗せって感じで、見ていて飽きない。下ネタも結構多いんだけれど、映画全体で見ても下ネタが強すぎず、絶妙なバランスだと思う。日本でもこういうユーモアのある映画が作られたらいいなあ。

 

最近、読んでハマっている漫画は「ランウェイで笑って」だ。マガポケで何気なしに読んでいたら1話目の掴みがバッチリで、思わず10巻までKindleで買ってしまった。

 

ランウェイで笑って(1) (週刊少年マガジンコミックス)

ランウェイで笑って(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 

1話目は藤戸千雪のモノローグで始まる。

 

これは

わたし 藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語

そしてーー

 

冒頭で物語のラストを見せる構成自体は僕はあまり好きじゃない。物語のラストを見せることで、これから読む物語はサクセスストーリーなんだな、と感じて、どんなに主人公が逆境に陥っても最後はうまくいくんでしょ?っていう安心感というか冷めた目線を与えてしまうように感じるからだ。

 

藤戸千雪の父親はモデル事務所を経営している。千雪は、父親のモデル事務所「ミルネージュ」から初めて出たパリコレクションモデルである雫さんに強烈に憧れて、モデルを志す。小四で158cmあり、顔もスタイルも抜群。モデルに求められる高身長も夢ではない。そう周囲に思われていたが、そこから1cmも身長が伸びることなく、高校三年生になる。一度は「ミルネージュ」に所属していたが、パリコレに出たいと言っていた千雪にその身長では無理だ、と父親に言われクビになっている。

 

それでも諦めきれず、担任の先生から配られた進路表にスーパーモデルと書いてしまう、気の強さ。対して同じクラスである都村育人は何度も進路表を書き直す。

 

千雪は放課後に先生にクラス全員の進路表を渡す必要があり、まだ提出していない育人の所属する手芸部に顔を出す。そこで育人が服を作っていた。ここでの会話は超重要だ。

 

育人「ふ…藤戸さん

   高卒でもファッションデザイナーになれると思いますか?」

千雪「やっぱなりたいんじゃん

   どうなんだろ?無理なんじゃないの

   わたしの知ってるデザイナーさんたちみんな

   そっち系の学校出てるし

   パパのブランドも新卒雇用条件は専門・大学卒からだったし

   意外と厳しい世界なのよねデザイン業界って」

育人「ですよね

   知ってました

   調べたら厳しいって」

 

育人には妹が3人いて、専門学校に行かず、就職することで妹たちにやりたいことをやらせてあげたいのだと言う。それを聞いて千雪はこう思う。

 

ああーーそっか

都村くんは私と一緒なんだ

目指したいものがあっても

生まれ持ったモノが それを許してくれない

でも そんなの諦める理由には

 

そこで千雪は気づく。身長が低いけれど、パリコレモデルになることを諦めきれずにいる千雪は無責任に育人へ「無理なんじゃないの」と言ってしまったことに。

 

そこから千雪は気を引き締め直して、育人の服を着て、父親の事務所のオーディションに行き、無理じゃないってことを証明しに行った。結果として、オーディションに合格し、育人もデザイナーとしての才能を見出される。

 

1話のラストはこう締めくくられる。

 

そうーーこれは

わたし 藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語

そして 都村育人がトップデザイナーに至るまでの物語

 

ただのモブキャラだと思っていた育人が才能を見出される瞬間にめちゃくちゃぞくっとしてしまい、夢を諦めずにもがく千雪と育人の物語を追いかけたい、と思ってしまった。まだ13巻までしか出ていないけれど、こんなに面白い漫画をなぜ見過ごしてしまったのか、と後悔している。夜を更かして、13巻まで読み進めよう。