on the road

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ベストプレイス

シャーマンキング」をようやくちゃんと最後まで読んだ。アニメも見ていたんだろうけれど、全然記憶がない。OPの「Over Soul」の「よみがーえーれー」の部分だけは覚えている。

 

休みの日に頭を使わずにだらだらと読んでいたんだけれど、S.F.(シャーマンファイト)の参加資格がよくわからず、なんで葉とか蓮のお父さんは参加しないんだろう、という疑問だったり、巫力の設定がファウスト戦の頃と最後の方で違う気がするしで混乱してしまった。巻を重ねるにつれて、登場人物同士の関係すらもよくわからなくなってしまって、また読み直さないとなあ、という感じです。玉村たまおがとても好きで、かわいいのに持霊がくそ下品なのがすごい好き。

 

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第49廻「ベストプレイス論」のエピソードがなぜか印象に残っている。木刀の竜とまん太が葉に会いにバイクで出雲へ行く場面だ。途中のサービスエリアでの木刀の竜のセリフがかっこいい。

 

例えばこの高速道路に点在しているサービスエリア

ここもオレにとって居心地のいいベストプレイスの一つよ

ここには日本を旅する者達が作る一つのコミューンがある

普段の生活から全くかけはなれた山の中にある小都市ともいうべき共同体

なんで好きか? それはオレが旅人だからよ

だから地方の土産コーナーはいつ見ても飽きねえし

未だに80年代テイストのキーホルダーもノスタルジックラブだ

そして何よりもここが日本だとは思えねえほど広くてワイルドに闇にうかぶこの光景がたまらなくせつなく好きなんだ

(中略)

好きな気持ちに理由はいらねえ

オレはお前がいたいと思う場所にいれば良いと思うぜ

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居心地のいい場所に留まることを逃げだ、と否定せずにいたい場所にいればいい、 という発想ははぐれ者だからこそ言えるんだろうか。僕はこのセリフを見て、なぜかMOTHER2を思い出した。MOTHER2の「おまえのばしょ」とは、ボスのいる場所であり、その街のパワースポットだ。ボスを倒すまではまだ自分の場所にはなっていない。ボスを倒していくことで、「おまえのばしょ」=自分の場所となり、メロディーを手に入れていく。なぜ「おまえのばしょ」があちこちに散らばっていて、ボスを倒すと「おまえのばしょ」になるのかピンとこなかった。ただパワースポットでメロディーを聴くとネスの幼少期の記憶がよみがえるのが、木刀の竜のベストプレイス論とうっすら共鳴するような気がした。

 

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そういえば、MOTHERシリーズのテキストが全部収録された本が年末に刊行されるらしい。小学生の僕が大きな感銘を受けたゲームであるし、おそらくその本を買うのだろう。

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今朝、散歩中に岡村隆史のANNを聞いた。普段は岡村隆史のANNは聞かないのだけれど、先週の風俗の話について、どういう言葉を語るのか気になったのだ。岡村隆史に限らず、こういう前時代的な価値観というか、女性をモノとして扱ってしまう態度が社会の中では平気で存在しているからびっくりする。岡村はラジオを長年やってきているから圧倒的ホームグラウンドなわけだ。木刀の竜のいうところのベストプレイスだけれど、だからといって、他の人がベストプレイスを失っていく様を待ち望んではいけないのだ。

 

矢部は岡村に対して、説教する。それは今回の発言に対して起こるわけではなく、ここ十数年のことをひっくるめて説教していた。今更そんなことを言わなくていいじゃん、と聞いていない人は思うかもしれないけれど、矢部は岡村の根っこの部分に訴えかけたくて、色んなエピソードでちゃんと人と向き合ってきていないことを説教していた。人と向き合え、というものすごいシンプルな説教を聞いていると、なんだか自分にも響いてしまう。自分は人と向き合えているのか。岡村が矢部の説教を聞いて「〜〜かもしれんね」とか「そうやと思う」という風に弱々しく受け入れる様が痛々しい。問題の本質がわかって反省しているのかはわからないけれど、自分が招いた批判を受け入れようという姿勢は応援したい。ナイナイのことはめちゃイケとかTVの姿しか知らないけれど、矢部がここまで感情をむき出しにして話す姿が意外だった。ナイナイは岡村の人気で成り立っている、なんて今まで思っていたけれど、矢部の存在も重要だったんだろうな。最後の方のネタコーナーの投稿メールはくそ滑っていたけれど、吹き出してしまった。

 

コロナをきっかけに価値観をアップデートさせようといったのは小袋成彬だったか。

 

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正直扇情的すぎる文章ではあるし、新たな分断を招いてしまうかもしれない。ただ今までのことを振り返って、過ちを正すきっかけにはなりうるんだろうなとも思う。暗いニュースばかりで気が滅入る。そんな中、僕の好きな監督の一人である瀬田なつき岡崎京子の「ジオラマボーイ☆パノラマガール」を映画化したというニュースを目にする。予告では東京の風景が切り取られ、BGMとして少女がオザケンの「ラブリー」を口ずさむ。その途中で風船が割られる。不穏さが漂う。前作の「parks」も面白かったが(これで僕は永野芽郁が好きになった)、予告を見る限り、前作を超えてくるクオリティに仕上がっていそうで、とても楽しみだ。GW中、何日か働かなきゃいけないんだけれど、ちょっとは気が紛れた。