on the road

カルチャーに関する話。

飲み会までの時間の暇つぶし

飲み会前の時間の潰し方を思い出せなくなった。飲み会のためだけに都内に行くのは癪だから、昼から電車に乗るけれど、特にやることがなくて、喫茶店スマホYoutubeを見ている。これなら家でゴロゴロしてた方がいいんじゃないかと思う。

 

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今年のGWは会社の人、大学時代のともだちと遊んで、久しぶりに遊んだ!って感覚のある休みだった。そういう最中、自分が大学時代、行きたくてたまらなかった企業が中途採用を募集していることをTwitterで見かける。就活している時はそこも含め、その業界全体で新卒採用をほとんど募集してなくて、諦めて全然違う業界に就職した。

 

今の会社には転職をすると決断できるほどの不満はない。でも、中途採用の募集を見て、気持ちが揺れ動いてしまうのなら、応募してしまえと職務経歴やら自己PRやらを数年ぶりに考えて、応募。書類選考は通過して、内定が出たと思うくらい嬉しい気持ちになる。ネットで書類選考の通過率を見て、ライバルが何人くらいいるか計算する。まだ受かったわけではないのに、自分の仕事を誰に引き継ごうかなんて考えている。面接に備えて、ここ1週間は今まで以上に早く帰る。今の家に姿見がないから、窓ガラスに映った自分を見ながら、面接練習をする。面接に自信がないためか、一次面接の前日、仕事中なのにもう緊張し始めている。手に力が入らない。帰ってから、面接練習をして、少し落ち着くけれど、興奮状態なのかうまく寝付けず、脳内で永遠に仮想面接官の質問に応えて朝になる。

 

頭は回らない。面接時間の1時間前に近くの喫茶店でおさらいをしようと考え、書類をチェックしたら、履歴書を家の近くのコンビニのコピー機に忘れたことに気づく。かろうじて、履歴書のコピーは持ってたから、無心で書き写す。間に合う。履歴書用の証明写真を何かあった時のために持ってきておいてよかった。そもそもコピー機に忘れるなと自分を責める発想は思い浮かべないようにした。

 

面接本番。想定していた質問が来なくて、焦る。もともと言葉がすらすら出るタイプではないから、寝不足で回らない頭を叩き起こしながら、回答を続ける。手応えはあまりないけど、受かってる可能性もまあまあ見えていて、落ち着かない。合否は1週間以内に連絡あり。この生かさず殺さずの時間が耐えられない。一次面接が通過していても、まだ2回も面接が残っているのかと道のりの険しさを嘆いてしまいたくなる。

 

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5月は、映画を3本見た。「カモン カモン」、「コーダ あいのうた」、「シン・ウルトラマン

 

 

「カモン カモン」は、ホアキン・フェニックスと子役のウディ・ノーマンの演技だけで大満足。伯父と甥っ子の共同生活は分かり合えたようで分かり合えない部分がずっとあって、それを最終的に分かり合えない状態丸ごと甥っ子を受け入れるという流れが最高。ちょっと前は「ジョーカー」で理解してもらえないことで生まれたあのジョーカーを演じていたんだから、演技の幅がすごい。体格も全然違うし、言われなきゃ同じ俳優とは気付かない。子役のウディ・ノーマンはすっごい天使のようなビジュアルで、かわいいなあと序盤は思うんだけど、子育てする親目線で見た時の手に負えなさがリアルだった。これ見たら、世の中の親はすげえと尊敬する。

 

 

「コーダ あいのうた」は、少し気になってたんだけれど観に行けてなかったところをともだちに勧められたので、観に行った。公開から随分経ってるはずなのに、随分人が入ってた。自分が観た回は、土曜の14時くらいで、ほぼ満員だった。映画を観る前までは、コーダって人の名前かなと思ったが、聴覚障害の親を持つ子どものことを指す言葉だと初めて知った。終盤の展開はやっぱり泣いてしまった。個人的にお兄ちゃんの不器用さ、妹の進学を応援する気持ちが痛いほど伝わってきて、思い出すだけで涙腺が刺激される。「青春の光と影」は鬼リピートしてしまう。基本的に手話には字幕がつくのだが、ラストシーンのあのハンドサインには字幕がつかない。ネットで調べるとすぐに意味が出てくるのだが、さらにああ良い映画を観たなという気持ちになる。ホムカミの福富さんが何倍も素晴らしい文章で紹介しているので、読むべし。

 

 

 

「シン・ウルトラマン」は、会社のともだちと観に行った。特撮ものを通ってきていない自分はあまりピンとこない。ウルトラQが好きなともだちは、オマージュたっぷりの本作に大満足みたいなんだけれど、平成初期のウルトラマンが好きなともだちには、微妙だったようだ。曰く、ウルトラマンの正体がバレるのが早すぎるとのこと。たしかにウルトラマンと禍特対の信頼関係を描くには尺足らずだったように思うし、長澤まさみの描き方も拒否反応を示してしまう自分がいた。一本の映画として観た時には終わり方が呆気なさすぎるというか、ドラマとして作った方が良かったんじゃないかと思う。

 

ともだちに熱弁されて、特撮に少し興味が出てきたが、自分が契約しているサブスクで配信してなくて、観る手段がない。うーん、どうしようかと思っていると、「ストレンジャー・シングス」のs4が配信開始されている。面接の結果が出るまではまっさらな気持ちで観れないし、s2、s3は復習したいから、もう少しお預け状態である。

 

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最近、ダウ90000に夢中だ。ダウ90000のことを知ったのは去年のM1の予選動画で、男1人、女4人の5人組で漫才していて、変わっているなと思って試聴したら、会話が今っぽくて、自然なのでどハマりしてしまった。本当は男が後3人いて、8人組でお笑い芸人とは名乗ってないことも知って、より興味が湧いて沼にハマった。去年の12月には、TBSラジオで1ヶ月限定で冠番組もやってるし(蓮見さんの笑い声が好き)、最近だとダウンタウンDXにも出てたり、もうブレイク寸前って感じ。今年はキングオブコント決勝まで進んでほしい。初めてダウ90000のネタを観る人は「まちがいさがし」をオススメしたい。(「ピーク」ってネタがいちばん好き)

 

 

 

最近やってた「ダウ10000」の単独もめちゃくちゃ面白かった。2本目の独白のネタと3本目の女2男1でずっと仲の良い3人組のネタが特に面白かった。自分が観た1個前の回で佐久間さんが観に行ってたらしい。ロロの公演もニアミスしてるし、好きなものが結構被ってるなと思う。いつか同じ回で観て、あのガハハと特徴のある笑い声を聞いてみたい。

 

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暇つぶしに喫茶店に入る前に、トイレに入る。個室の壁に「L L L」と書かれたシールが貼ってあった。洋服に貼ってある、服のサイズが書いてあるアレだ。個室で誰か着替えた時にシールを貼ったのか、暇を持て余した僕にはとても気になるけれど、正解を知ることはできない。モヤモヤしながら、飲み会までの時間を潰す。