on the road

カルチャーに関する話。

退屈な正月

正月、テレビを見ていても無性に退屈を感じて、外に出る。実家に帰ってるときはコメダ珈琲に行って、時間を潰すのだけれども今年はいつもより混んでいたから、ミスタードーナツで時間を潰していた。ミスタードーナツはコーヒーおかわり自由だから長居しやすい。pomeraを起動させて文字を適当に打ち付けて、実りのある時間としてやろうと企むけれど、集中力はそんなに続かない。Podcastの番組でアジカンの「転がる岩、君に朝が降る」が触れられていたから、流れでアジカンの曲をたくさん聞いているとあっという間に日は傾いていく。「転がる岩、君に朝が降る」の青臭い純度一〇〇%の希望を持つ男の子って感じが好き。

 

新年一発目の脳盗で、正月は少女漫画のギャグみたいなものだ、とMONO NO AWAREの玉置周啓が喩えていて、めっちゃわかるなあと感心していた。自転車で小一時間散歩する。図書館は当然のように休館中なのだけれど、なぜか隣町の図書館はやってるんじゃないかとわざわざ見に行ったりする。広めの公園まで足を運ぶと凧をあげている子どもが何人かいた。凧なんて正月以外も揚げたらいいじゃないかと風流が何たるかを理解しない僕は思ってしまう。ネットを軽く調べると、健康を祈願するような意味合いがあるっぽい。凧を揚げることは祈りを込めることと捉えた当時の日本人の無邪気さが可笑しく思える。

 

 

 

『THE FIRST SLAM DUNK』をようやく見に行った。こういう人気作を見るときは鑑賞後、podcastを検索して無名な人の感想を聞くのも楽しい。YouTubeは「これを見たら、映画が〇〇倍面白くなる」みたいな解説動画が多くて、それはそれで面白いんだけれど、ダラダラ良かったシーンを話している番組を聞く方が鑑賞後の語りたい欲を満たすのにちょうど良い。ハライチのターンの映画化予想のコーナーを聞き返すのも最高。

 

仕事に関係ない何かを勉強したくなって、漢検準一級の勉強を始めた。類推して読める漢字が多くて嬉しい。訓読み系の問題はほぼ読める。高校時代、漢文を真面目にやっていたおかげだと思う。勉強していて好きだった漢字の読みは「掬ぶ(むす-ぶ)」、水を手のひらで汲むこと。書けるようになって嬉しかったのは「蠟燭」、「蒲鉾」。このペースで合格できるのかは知らない。