on the road

カルチャーに関する話。

詩人の唇と実験③

オーケストラのような構成というものを深く考えもせずに昨日書いてしまった。僕は音楽の素養があるわけではないから、滅多なことは言えないのだけれど、オーケストラのような楽曲には主題があり、それが時間を経るごとに変奏していく。

 

半年前から読んでいるリチャード・パワーズの『黄金中変奏曲』に出てくるバッハのゴルトベルク変奏曲spotifyで聞いて、変奏していく楽曲のことを何となく理解した。

 

クンデラは、ある生=主題が色々な要因で変奏し、今ここにある生とは別の生になりうることを音楽的表現や構成を借りながら思考しているんじゃなかろうか、ということを思う。

 

話を戻して(本筋ではなくて脇道かもしれないが)、山本浩貴の本を読み進めている。大体21時半くらいまで仕事して、家に帰るのは22:00前後みたいな日々だけど、25:00に寝ると割り切ってしまえば案外本を読むことができる。

 

2020年のコロナ禍以降、日記というものに注目が集まったことは僕も肌感覚で理解していたが、保坂和志佐々木敦の問題意識、小説観の延長線上に山本浩貴が捉えているのが面白かった。僕もコロナ禍以降、エッセイ的なものに惹かれていった。

 

しかし、SNSで"バズっている"日記や文章にはいまいちノれないことも多かった。

 

※続きは明日書きます。