この1ヶ月何もしてないなあ、と思っていても案外1個か2個はやっているもんだ。
ロロの「いつ高」シリーズがフィナーレを迎えていた。
「いつ高」シリーズとの出会いは、vol.6「グッド・モーニング」で、演劇をみるのがほぼ初めてだった僕はいたく感動したのを覚えている。「いつ高」は高校演劇のルールに従っていて、舞台のセッティング10分、上演時間60分と初心者でも非常にとっつきやすい。舞台のセッティング時間は観客を入れた状態で行われて、この時間が結構好きだ。演者が大道具・小道具を声を掛け合いながら運んでセッティングが進んでいく。完成形だけ見ていたら、細部にそこまで着目していなかっただろうけれど、セッティングが進むにつれ、小道具ひとつひとつに意味が宿っていき、作品世界が立ち上がっていく。
今回の「いつ高」は特に想像を巡らせることの楽しさを伝えているようで、シリーズの終わりに寂しさを感じていたものの上演後の余韻はひとしおだった。
映画も最近全然見ていなかったけれど、この1ヶ月で「映画大好きポンポさん」を見ていた。
テンポが良くて、ここのショットを味わってくれ!というこだわりを強烈に提示されている感じがたまらなかった。物語も素晴らしいので、今後も定期的に見るんだと思う。
それ以外は仕事のことで頭がいっぱいだった。職域接種が7月から始まるので、予約方法やら当日の運営方法やら接種券の回収方法やらやることがてんこ盛りで流石にキャパオーバーになり、十数人の力を借りて、なんとか事前準備を済ませた。
初日は会場内を駆け回って、どの工程で人が滞留しているかチェックしたり、予約時間に来ない人へひたすら電話したり、当日キャンセルで発生した余りがいくつになるのか逐次計算したりなんてことをしていた。回収した予診表の枚数が予約数と一致しない時は夜遅くまで照合作業をすることもあった。それなりのストレスはあったけれど、準備段階の時の方がストレスが強かった。
この2ヶ月のストレス発散法はサウナである。
週2、3回草加健康センターでリフレッシュしに行く。世の中のサウナーはととのうためにサウナに入るんだと思うけれど、週に数回サウナに入るような生活をしていると、ととのいの感覚は弱くなる。草加健康センターの熱々サウナとバイブラ全開の水風呂に入っても、うっすらとしたととのいしか訪れない。それでも十分気持ち良いけれど。
サウナと水風呂に入っていると、仕事のことでいっぱいになった頭がリフレッシュされる。「サ道」でも語られていることだが、サウナと水風呂は思考から感覚へ身体が切り替わる。考え事をするにはサウナは熱すぎるし、水風呂は冷たすぎる。感覚が優位に立つので、仕事のことから離れられる。帰路に立つ頃には仕事のストレスから解放される。サウナがなかったらとっくに病んでいたかもしれない。
サウナの情報はサウナイキタイか「マグ万平ののちほどサウナで」という番組から仕入れている。Tverで「サウナを愛でたい」も見れるようになったので、最近はそっちからも。
「のちほどサウナで」で神保町にできたサウナラボ神田を特集していた。サウナラボは、神田の他に名古屋と福岡にもある施設で、ウェルビーの経営者が経営しているんだったと思う。
勝手にサウナラボはサウナの最先端を行く施設だと思っているので、予約して昨日行ってきた。今は完全予約制で同じ時間帯に6人しかいない。施設自体もそこまで大きくはないけれど、6人だから自分のペースでゆったり入れる。ひとりひとりにサウナハットまでついてくる。サウナは3種類あって、どれもセルフロウリュできる。ロウリュ後はとてつもなく良い匂いがする。サウナ室が小さいからすぐに熱が回って、温まるのがはやい。うっすら小鳥の鳴き声がする。そういうBGMを垂れ流しているんだと思うけれど、スピーカーの場所がわからない。
水風呂は残念ながらなくて、アイスサウナで身体を冷やす。サウナ後に−20℃の世界に飛び込む感覚はなかなか味わえない。水風呂ほど早くは身体は冷えないので、不思議な感覚。ただ水風呂で冷やす方が気持ち良い。入り方を模索する必要がありそう。
サウナラボは、外界と遮断されて、メディテーションを行う場なのだと思う。サウナは特別熱いわけではないけれど、緩やかにととのっていく。そういう経験ができて良かったと思う反面、普段通うホームサウナはTV付きで多少ガヤガヤしてる方が良いやと感じる。サ室で見るTVはなんとも言えない良さがあるんだよなあ。
明日も頑張るぞ〜