on the road

カルチャーに関する話。

サウナとカレー/教育担当になった

自分でも忘れていたのだけれど、4月のはじめに休日出勤をしていたようで、振替休日を20日に取った。仕事の日と同じくらいの時間に起きて、家を出る。

 

電車を2回ほど乗り換えながら、流山おおたかの森に降り立つ。駅から2分ほど歩くと、スパメッツァおおたかの森に着く。ここはサウナシュラン2022全国1位に選ばれたサウナで、入館料も比較的安い。基本的なシステムは竜泉寺の湯と同じで、どこか親しみもある。サウナは全3種類、サウナストーブが5基あるドラゴンサウナとセルフロウリュができるメディサウナ、泥パックもできるソルトサウナ。毎時00分になるとドラゴンサウナはオートロウリュで5基全部に大量の水がかけられ、相当な熱さがありたまらない。下段でも十分熱い。メディサウナはセルフロウリュでラドルから3杯水をかけると、一気にサウナ室に蒸気が回る。入っていていちばん気持ち良かったのがこのメディサウナだ。ソルトサウナも都内のサウナでそこまで見かけないから嬉しいし、泥パックもできちゃうのはお得感ある。水風呂も3種類ある。9℃前後のメッツァ冷水風呂と16℃前後の森の冷水風呂、水深157cmの深水風呂。水温一桁代の水風呂をシングルやらグルシンと呼んで有り難がる人もいるようだが、10秒も入ると一気に手足の先が痺れる。隣に43℃強ある熱湯風呂があって、交互に入るとサウナでの温冷交代浴では味わえない快楽を得られる。スパメッツァで何がいちばんおすすめかと問われたら、43℃強の熱湯風呂と水風呂との温冷交代浴と自信満々に答えたい。都内ではしっかり温度の高い風呂はあんまりないから(少なくとも僕がよく行くサウナにはなかった)、ぜひ味わうべきだと思う。この前の日曜に渋谷サウナズに行って、そこはそこでとても良かったんだけれど、満足度はスパメッツァの方が上だった。

 

 

1時間半くらいサウナやらお風呂を楽しんだ後、早々に着替えて退館し、赤坂へ向かう。赤坂の胡粋というカレー屋が少し前から気になっていたのだ。赤坂駅に降りると、ちょうどランチの時間だから、人が賑やかだった。首から社員証をかけている人も多い。色的にTBSの入館証か社員証じゃないかと思う。自分の勤める会社の人はランチに出掛けるときは社員証をポケットやら鞄に閉まっているから、赤坂で働く人は一種ステータスめいたものがあるんだろうか。それとも弊社の社員は自分の勤め先がそこまで誇らしい物なんかじゃないと自虐めいた感情を無意識に抱いているんだろうか。胡粋は地下にあるからすぐに見つからず、多少迷ってしまうが、何とか着く。せっかくの休日だしとラッシーと3種盛りのカレーを頼む。見た目が鮮やかで見るだけで満足する。他のお客さんのお皿はおしゃれだったから、自分のお皿が木のシンプルなお皿だったことを少し残念に思うが、3種類のカレーを楽しんでいるうちに残念な気持ちは隅に追いやられる。

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散歩でもしようかと思うが、サウナを楽しんだ後だったし、空腹が満たされたことで血糖値もほどよく上がり、強い眠気が襲ってきたため、家に帰って昼寝を楽しもうと帰路につく。電車でも寝過ごしてしまうほどの眠気を抱えながら、家に帰り、ベッドに溶け込む。定期的にサウナに入っているから、以前ほどサウナ後に深い眠りに入ることはなかったのだけれど、この日は久しぶりに深い眠りに誘われていった。起きた後の疲労が取れている感覚も久しぶりだ。

 

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茶店で少し肌寒いなとふと感じた。冷房がかかっている。そういう季節になり始めたってことだ。よく行く家の近くのチェーンの喫茶店はなぜか大量にお冷やとあったかいお茶を入れてくれるから、長居しやすい。

 

4月になり弊社にも新入社員が入ってきて、2週間程度の短めの研修を終えて、各部署に配属される。僕の部署にも1人配属され、自分が教育担当になる。業務上の負担は大きくなるのだが、大学時代、塾でバイトをしていた身としては何かを教えるのはどちらかというと好きなので、大変さをそこまで感じていない。僕を知る友人にはきっとあまり信じられないのだろうが、最近では教えるのが上手いとすら言われることもある。お世辞だとしても、言われたときは謙遜の言葉よりもまず照れが出てしまう。中学時代、好きだった女の子に数学を教えてと頼まれて、何とか教えようとあくせくしたのだけれど上手く教えられなかったことがある。それがきっかけとなり、うまく言葉を扱えるようになるためにと塾のバイトをしたのかもしれない。今となっては何が理由か定かではないのだけれど。

 

教えるのは経験も大事とは思うけれど、やはりどれだけ良いインプットができているか、に大きく左右される部分はある。宇多田ヒカルが最近のライブでの質問コーナーで思いをうまく伝えるためにはどうすればいいか、的な質問に対し、どれくらい本を読んでいるか、アウトプットするには良いインプットからと答えていたという話を聞いて、とても腑に落ちたというか、彼女ほどの才能の持ち主でもインプットを重要視している、ということがなんだか嬉しかった。