on the road

カルチャーに関する話。

老いる


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最近、銀杏BOYZの「少年少女」を聴いている。sonny boyの1話のラストでこの曲が流れた時、鬱屈とした日常に一筋の光が差したみたいな気持ちになったからだ。「ここにいてもいいから」という歌詞の優しさよ。

 

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うちのイチローがもう13歳くらいの老犬なのだけれど、ここ1ヶ月で後脚の筋肉が落ちてしまって、自分で立ったり、歩けなくなった。小学生の頃飼っていた犬の晩年は寝てばかりではあったけれど、歩けなくなるとか立てなくなるとかそういったことはなかったから、歩けずに鳴いている姿を見て、とても悲しくなる。ネットで調べたら、歩けずに鳴いているのは、単に痛いからということではなくて、思う通りに身体を動かせなくて悲しいという感情表現なのだ、ということらしくて、余計に悲しくなる。

 

もう少し散歩して、体力をつけさせてやればよかったという後悔もあるけれど、悲しい姿をこれ以上見たくないから車椅子を購入した。後脚を固定して、前脚だけで歩けるという代物だ。外で散歩するときに装着してみる。イチローの歩きやすいように調整するのが大変だったが、老犬とは思えないほど素早く動き回る姿を見て、嬉しくなる。車椅子をつけて、散歩していると近所の人たちにたくさん声をかけられる。みんな歩けるようになって良かったね、とイチローに話しかけてくれるのも嬉しい。イチローのためにも元気なうちはたくさん散歩をしたい。