on the road

カルチャーに関する話。

5月21日、寒い

うちの会社は20時で自動的にPCが使えなくなってしまうので、残業したくても20時までしかできない。だから休日出勤でもしないと、30時間を超えない。もともと残業なんかしたくない派の人間なので、定時でいつも帰っていたのだけれど、ここ最近は残業ばかりだし、仕事が山積みになっていて、寝ていてもたまにうなされる。世の中の社会人は平気で60時間くらい残業しているので、どんな体力しているんだ、と尊敬を覚える。朝は栄養ドリンクを流し込んで、ゾンビみたいに会社に行く。先輩が異動してしまったので、先輩の分も仕事しなければいけない。上司はコロナの対応で仕事がまるで回っていない。無理しない程度に頑張らねば。通勤中に久しぶりに2の曲を聴く。

 

GO 2 THE NEW WORLD

GO 2 THE NEW WORLD

  • 2
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

2は活動休止になったTHE SALOVERSのボーカルが新たに結成したバンドだ。「さらば」という別れをほのめかす言葉にloveを入れ込んだ名付けのセンスが良い。新しいバンドも激しさが増しているようで最高だ。「GO 2 THE NEW WORLD」は彼らの境遇を歌ったものだけれど、疲れた僕にも響く。

 

ゾンビみたいに何度倒されても俺たちは

すぐに蘇り立ち上がるんだ

ミイラ取りがミイラになるみたいに俺たちは

一度死んでから仲間になったんだ

 

初期衝動の殻から抜け出して

破壊と再生を繰り返して

君の元に辿り着くまでは

物語は続いていく!

 

 大学生の後半くらいから何かが続いていくことの凄さを感じていたから、悪あがきしてやるぞ、という強い意志を感じるこの曲にエネルギーをもらう。

 

ゾンビで思い出すのは、去年の高校演劇の最優秀作品「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」。生前誰にも見向きもされていなかったゾンビが映画として撮られていくことで存在を認められた!と感じる。コメディテイストだけれど、心にずっしり残る作品で、広く見られるべき作品だと思う。

 

みなさん、見ての通りです。・・・僕、割と楽しんでます。人間として生きていた頃には、こんな風に誰かに必要とされたことがありませんでした。孤独な夜に僕は映画を見ました。美しい夢を見ていました。映画の中の登場人物たちは、スクリーンに映らなかった多くの人々など最初から存在しなかったかのように、ひとつの世界をつくりあげます。例え群衆の中の一人でも、例え台詞が一言だけだとしても、例え残虐に嬲り殺されるゾンビだとしても、映画に登場すれば、それは存在を許されているのです。僕はいつも、スクリーンの外側の人間でした。だからいまは楽しいんです。

 

脚本が公開されているので、暇な人は読んでください。

 

ケチャップ・オブ・ザ・デッド公開版

 

5月17日、暑い

土曜は平日の仕事の疲れからか、ぐったりしていた。来週には先輩が異動してしまうから、今週のうちに仕事を片付けて引き継ぎ作業をしなければ! といつもの2倍以上の生産性で仕事を進めていたからだろう。後輩に誘われてやると言ったものの、短編小説を書きあげるのに頭を悩ましていたことも原因かもしれない。格好良い文章を書けるようになりたいもんだ。

 

これは先週だけれど、検察庁法改正案の抗議でTwitterが盛り上がった。僕の好きなアーティストも何人か表明していた。ハッシュタグだけのツイートであっても、その人たちなりに社会のことを考えて、意見表明していることにとても好感を持てた。そういう意見表明に対して、賛否が発生すること自体びっくりだ。アイドルは恋愛禁止だと思っている価値観と根っこが同じような気がした。デフォルメされた世界でみんな芸能人を見ているのだろうか。バイアスかかりすぎでは?

 

去年あたりからSession22を聞いている。感情的ではなく、論理的に政治を語る荻上チキさんにとても好感を持つ。しかもTVでは踏み込まないんだろうなというところまで掘り下げてくれるし、一つのテーマにじっくりコメントしてくれるから、政治に対しての理解が深まる。国会音声も流してくれるし、とても良い番組だと思う。(たまにMCU映画を特集してくれるとこも最高)

 

www.tbsradio.jp

 

土曜は涼しかったけれど、今日は暑かった。都内に出かけなくなって2、3ヶ月経つとやることがなくなってくる。(積読本も積みゲーも消化できていないのは棚にあげる)疲れを取るためと暇をつぶすために朝からがっつり風呂に入る。クナイプのバスソルトは相変わらず最高だ。風呂上がり、適当に化粧水をバシャバシャつけて扇風機に当たっていた。最近は早起きだからまだ8時半くらいだ。

 

押入れに閉まっていたピアノの入門書のような物を取り出し、午前中に弾いてみる。小学校1,2年生の頃、ヤマハ音楽教室に通っていたけれど、何も身に付いていない。せっかく家にピアノがあるからやってやるか、という軽い気持ちで始めたけれど、案外良い暇つぶしになる。楽譜とにらめっこしながら、鍵盤を押していく。指の動かし方が少しずつわかってきて、鍵盤を鳴らしていくうちに段々と曲になっていくことに感動する。1日30分でも良いから続けようかな。ボケたように響く音階がいくつかあるからピアノの調教もしなきゃいけない。ピアノの調教ってどうやるんだろうか。

 

良い天気だし、緊急事態宣言も解除され始めて、少しずつ日常が戻ってきているな、と思う。最近はおぎやはぎのハピキャンの動画を見て、キャンプしたい欲と料理したい欲が少しずつ湧き上がっている。今はダイエット中だから、料理はしないけれどキャンプ欲を鎮めるためにホームセンターに行く。

 


【公式】「おぎやはぎのハピキャン」冬キャンプ

 

ホームセンターまでは、チャリンコで行く。おばさんに作ってもらった布マスクをつける。平日は使い捨てマスクをしているんだけれど、土日はおばさんに作ってもらった布マスクをしている。割と気に入っている。

 

でかいホームセンターのワクワクは大人になっても変わらないもんだ。一人暮らししていた時は自炊を全くしていなかったけれど、フライパンとか食器を眺めて、欲しい〜、と思う。声に出ていたかもしれない。キャンプグッズは案外少なかった。アウトドア専門店とかの方が良いのだろうか。キャンプグッズのコーナーにウッドチップスが並んでいた。火おこしの時に使うのか?なんて思っていたが違うようだ。燻製の時に使うらしい。家で燻製して、酒のおつまみでも作りて〜。

 

家に帰ってゆっくり音楽を聴く。最近のお気に入りはLaura day romanceだ。早稲田出身らしい。知り合いでも何でもないけれど、親近感がわく。切なさもあるけれど、優しくて明るいギターポップとかいう僕の好みにドンピシャなので、推しまくっている。

 


Laura day romance / sad number (official music video)

 


Laura day romance / rendez-vous (official music video)

 

この宇宙の中くちびるを

噛みしめて恋するぼくらは

 

uroros.net

 

1st アルバムめちゃくちゃ楽しみにしてる。ワンマンライブも多分行く。ちょっと調べたら、「屍人荘の殺人」の劇中歌を歌っているとか。売れてくれ〜!

 

午後、良い天気だから外に出たくなる。ネットで調べたら草加健康センターが営業再開しているらしく、チャリンコで向かう。名前からは想像できないだろうが、首都圏のサウナーであれば、名前を知っている超有名店だ。激熱のサウナにキンキンに冷えた水風呂。アウフグースはブロワーを使う、爆風ロウリュウ。湯畑から直送の草津温泉、本格派の薬湯。田舎の銭湯によくある電気風呂や炭酸泉など、超充実したととのい体験ができる。

 

www.yunoizumi.com

 

意気揚々と行ったけれど、サウナは休止中らしい。銭湯に入ってから気づいた。悔しいけれど、水風呂に入って、何とかととのってきた。来週は予約者限定でサウナを解放するらしいから何とか予約してやろうと思う。

 

風呂上がりに今日のG1の結果を見る。競馬やると勝ってもみんなにすぐ奢っちゃうし、金がたまんないって気付いたので、予想を見たり、試合結果を見るだけになっている。アーモンドアイの圧勝もすごいが、自分の推していたノームコアがちゃんと3着以内に入っていて、ほっとする。予想の腕は落ちていない。

 

夜、家の風呂に入る。流石に1日3回は入りすぎだろう、と自分でも思うが、暇だから仕方ない。明日からの仕事が憂鬱だけれど、早く友達と飲みに行ったり、旅行行ったり、ハンバーグパーティしたりしたい。結婚式の二次会で当てたディズニーのペアチケットを使う予定はいまだないけど、ディズニー行きてえなあ。自粛明けはものすごい混んでそうだけれど。

5月10日、暑い

クナイプのバスソルトをネットで頼んで、金曜に届いたから、この土日に試した。購入したのは、ホップ&バレリアンネロリ、カミーレの3種類で、そのうちホップ&バレリアンネロリを試した。浴室中に良い匂いで溢れる。風呂上がり後も気持ち良さが継続する。サウナに行けなくなってから2ヶ月ちょっとで禁断症状が出始めているけれど、クナイプのバスソルトでなんとかしのげそうだ。

 

クナイプバスソルト グーテナハト ホップ&バレリアンの香り 入浴剤 850g

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  • 発売日: 2019/07/04
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クナイプ バスソルト ネロリの香り 850g

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  • 発売日: 2018/04/17
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 

入浴中にyoutubeで適当に音楽をかける。SUKISHAだったりhomecomingsを聞いて、リラックスをする。なぜか関連動画でアジカンの曲がサジェストされていたから、聞く。

 


ASIAN KUNG-FU GENERATION - Kouya Wo Aruke

 

あの娘がスケートボード蹴って

表通り 飛ばす

 

冒頭の歌詞を声に出すとわかると思うが、k,t,b,dの部分がスケートボードを蹴っているように聞こえてきて、高等テクニックだなあと感心する。ナボコフの『ロリータ』の冒頭の美しさを思い出す。読み手に舌の動きを喚起させて、とんでもなく官能的に思えてくる。引用しようと本棚を漁ったが、見つからなかった。

 

木曜、会社の先輩の異動を知る。先輩は僕と同じく危機管理の担当で、この3ヶ月くらいはコロナ関連の業務を一緒にてんやわんやで対応していた。驚くことに4000人以上いるグループなのに対策本部の事務局は部長と課長を除けば、僕と先輩の2名だけなのだ。だから、異動を聞いて、圧倒的ピンチだ、と思った。僕と先輩はペアで仕事をしていたから、コロナに関わらず、仕事が回らなくなることは容易に考えうる。……実は、異動するということは何となく察していた。今の部署になってから、察する能力というか気付く能力が高まったと思う。人の心の機微に気付けるようになったのだろうか。

 

外出自粛とはいえ、家に閉じこもりっぱなしで気が滅入るから土日は家の周りを散歩ばかりしている。こんなところに坂道があったのか、であるとか、こんなところにお店があったのか、という小さな気づきがここ1ヶ月の休日の喜びだ。ちょっと前のアド街ック天国で地元の店が紹介されていた。家から歩いて10分もしない場所にあるのだけれど、一回も行ったことがない。ホームページを見る限り、相当美味しそうなので、仲の良い人を連れて食べに行きたい。

 

gc6f800.gorp.jp

 

散歩中はyoutubeでラジオの過去音源を聞く。違法なのだろうが、1年前とか聞き逃したラジオを聞くなら、youtubeが一番だ。radikoのタイムフリーはフル活用しているので、許して欲しい。今まで聞いていなかった「沈黙の金曜日」を聞く。アルピー好きかつ乃木坂も好きなので、ハマらないわけがない。GWあたりから沈黙の金曜日の過去音源を聴きあさり、中田花奈推しになってしまう。長いこと堀未央奈推しなんだけれど、実は初期の頃は中田花奈推しだったなあということを思い出す。ちゃんさかの誕生日にドライカレーをプレゼントする動画が素敵すぎる。

 


【イチャイチャ動画】中田花奈のガチ手作りカレープレゼントに喜ぶアルピー酒井

 

最新シングルで福神入りしてるじゃん!ってことに気づき、努力が報われて良かったなあと嬉しくなる。2020年4月3日の伊藤純奈ゲスト回も聞く。申し訳ないことに伊東純奈のことを今まであまり知らなかったのだが、あまりの演技のうまさにたまげてしまう。乃木坂のことをまだ全然知らないと気づかされる。しばらく乃木坂をちゃんと追っかけていなかったけれど、またハマってしまう予感がする。

 

散歩中に母の日であることに気付く。恥ずかしさが勝ってしまい、毎年祝うことができていないけれど、ケーキを買った。本当は青山なんかに行って、季節のフルーツタルトでも買いたいが、都内に行くのは流石に気が引ける。

 

ブログを更新したとき、Twitterでもつぶやくようにしているのは、人の目に晒されないと文章が上手くならないのではないか、という思いと自分が感じたことを表現するのに恥ずかしいと思わないようにしたいという思いがある。ちょっとは自分の考えていることを言語化できるようになってきた気がする。誰に読まれているのか、正直よくわからないけれど、この1年くらいでブログを書く人が周りで増えてきたように思う。僕のせいかは全くわからないけれど、少し嬉しい気分になる。少し前のブログで書いたが、僕はその人のことを知りたい!という感情が強い方なので、どんどんブログを書いてくれとひそかに思っている。

アジズ・アンサリ「当世出会い事情」①

GW休暇明けで、会社のみんなは少し憂鬱な気分を帯びた表情をしながら出勤しているけれど、GW休暇と呼べる程度に休んでいない僕は、そこそこ元気に仕事をしていた。仕事終わりもそこそこ元気で、積読本を漁ったりなんかする。

 

 

当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学

当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学

 

 

それで手に取ったのがアジズ・アンサリ「当世出会い事情ーースマホ時代の恋愛社会学」だ。(この副題のダサさはなんとかならないのだろうか)

 

会社の同期や友人で読んでいる人はいないと思う。ただ僕はアジズのことが好きなので、本を買ってしまった。アジズ・アンサリはアメリカのコメディアンで、Netflixにも何個かスタンダップコメディが見れる。僕が好きなのは「アジズ・アンサリの"今"をブッタ斬り!」だが、アジズの経歴を知らないと楽しめない。

 

 

 

 

僕が好きなのは何と言っても「マスター・オブ・ゼロ」だ。アジズは主役でありながら、制作にも携わっている。コメディドラマでありながら、エモーショナルなシーンもたくさんあるし、登場人物全員、欠点があって、だけど愛おしい。

 

 

s1のラストの飛行機に乗るシーンでこのドラマシリーズが大好きになり、s2-4,8でオールタイムベストにランクインした。まだ見てない人はステイホーム中に見るべし。

 

話がそれたが、「当世出会い事情」は昔と今とで恋愛のあり方がどのように変容したのかを論じている。アジズも僕と同じように女の子から返事が来なくてドギマギしたことがあったらしく親近感が湧いた。まだ途中までしか読んでないんだけど、忘れないうちにブログに残す。

 

おじいちゃんおばあちゃん世代は運命の人をどこで見つけたか想像できるだろうか。今どきの恋愛は遠距離も当たり前、大学も職場も違う人と恋愛関係に発展することがままあるが、おじいちゃんおばあちゃん世代の1/3が半径5ブロック以内の人と結婚していた。幼なじみと結婚する、なんて漫画でしかありえないことだと思っていたが昔は割とありえることだったのかもしれない。

 

「みなさん」僕はいった。「ここはニューヨークですよ。考えたことさえないんですか、ああ、もしかしたらこのアパートの外にも人間がいるんじゃないか、って。なぜそんなに自分を制約するんです? 視野を広げてみたら?」

お年寄りたちは肩をすくめ、だってそうならなかったから、というばかりだった。

 

また、今どきの人は運命の人と出会いたい、という感情が強く、実際にそう感じさせてくれる人と付き合い、結婚していくのだが、昔の人はどちらかと言えば経済性や政治性を優先した。

 

現代の我々は、最初からとてもじょうねつてきな、あるいは沸騰するような気持ちを求めている。昔の人は、沸騰しているものなど求めず、水を必要としただけだった。水が見つかって、ともに生きることを誓ったら、全力で温度を上げたのだ。現代では、沸騰していないなら、結婚するには時期尚早とみなされる。

とはいえ、赤い糸の相手を探すには長い時間がかかるし、とことん精力を傾けなければならない。問題は、そうやって完璧な相手を探すことが多大なストレスを生みかねないということだ。若い世代には"ぴったりの人"を探さなければという大きなプレッシャーがのしかかる。"まあいいか"でまあよかった時代には、そんなプレッシャーなんて存在すらしなかったのに。

 

なんてことが1章に書かれている。たしかに今どきの人は身近な人よりももっと良い人がいるのでは?という価値観を持っていると思う。人と恋愛関係になろうとするとき、選択肢(出会う人)は多い方がいいのか。マッチングアプリが普及した時代におけるボーイミーツガールはいかにロマンチックな物語を紡げるのか。そんな想像を膨らませながら、少しずつ読み進める。

2020のGW

西原梨花の「おちてるふたり」という超マイナーな漫画に出てくる洲本さんが大好きだ。打ち切りだと思うんだけど、すごい好きだった。洲本さんがメインヒロインじゃないことも含めて大好きだった。西原梨花の次回作が楽しみでずっと待っている。

 

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本来なら有給使いつつ、4/29〜5/6まで休んでやろうと思ってたんだけど、コロナのせいで仕事が全く進んでいなかったり、長期休暇中のコロナ情報の取りまとめなんかをする必要があったりで5/2と5/4に出勤した。だからあまり休まった気がしない。

 

休みの日は家でダラダラしているのも苦痛だったんで、散歩したりサイクリングした。散歩中は岡村隆史のANNを聞いたりした。サイクリング中は小説のネタがないかを探していた。賞に応募したいという気持ちがようやく湧いてきたってことでもある。

 

GW中に一気に読んだ漫画は、「BUNGO」と「彼女、お借りします」。

 

 

 

 

「BUNGO」は、野球漫画だ。野球に限らずスポーツ漫画はいくつか読むんだけど、野球を6年間続けているから、野球漫画が1番頭に入ってくる。コミュ症気味のど素人主人公がひたすら練習して、圧倒的成長を遂げていく。こういう漫画を読んでいるとワクワクする。今のところ、中学シニアが舞台だからか、女子と男子が混ざって野球している。「MAJOR 2nd」も女子と男子が一緒に野球していた。たしかに体格差はあるんだろうけど、野球は男だけのもんじゃないって当たり前のことを思い知らされる。

 

「彼女、お借りします」は、レンタル彼女の話だ。勢い余ってレンタル彼女のことを彼女と友達に紹介してしまったり、元カノとレンタル彼女も同じ大学にいるなんていうこともあり、最初の頃は気まずい場面が多くて苦しみながら読んだ。(僕はドラマでも気まずい場面が苦手で目を背けたくなる)

ヒロインである一ノ瀬千鶴は、演技を勉強するためにレンタル彼女をやっている。自分の夢のために頑張れる人というのは、魅力的だ。闇落ちしてる元カノは救われるのか、お試しと称して付き合っている更科るかとは今後どういう関係性を築くのかものすごく気になる。

 

もう10年近く恋人がいないことが頭の片隅でちらついている。恋人を作らなくても幸せになる時代ではあるけれど、それでも寂しいっていう感情は消せない。社外人になって、新しく友達ができることも少なくなったし、自分の年収を計算して、将来に絶望する。だから節約するようになった。友達以上恋人未満みたいな関係の人がいる。タイミングが合えば付き合うこともあったんだろうけれど、そういうことにはならなかった。僕は異性を意識した時、仲良くなりたいよりもその人のことを知りたい!という感情が強い。どういう人生を歩んで今があるのか。その価値観を形成するに至った出来事は何なのか。過去もひっくるめてその人のことを知りたくなる。平賀さち枝の歌詞の随所にも好きな人のことを知りたいという気持ちが描かれていて、わかる!って思いながら聴き込む。

 

ああ いつまでも 私のそばで その涙を見せてよ

 

怒った顔も早く見せて

 

 

 

性格がクソだ、とか、生活能力が低い部分とかを自覚しているから、ちゃんとした大人になってから恋人を作りたいとかって思いもあったんだけど、高校の頃、友達に「一緒に成長していけばいいんじゃない?」って言われたことがすごい頭に残っていて、無理に背伸びしなくてもいいか、と開きなおる。

 

ブコメ大好きな理由のひとつに好きな人のことを考えて空回りしてる部分を見るのが好きだったり、一挙手一投足に過剰な意味を見出すことにあるんだと思う。

 

キングオブコントの決勝でハナコがやった、女子をひたすら追いかけるコントのラストのセリフ「女子むずー!」。20代半ばでもいまだその気持ちだ。

 

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ベストプレイス

シャーマンキング」をようやくちゃんと最後まで読んだ。アニメも見ていたんだろうけれど、全然記憶がない。OPの「Over Soul」の「よみがーえーれー」の部分だけは覚えている。

 

休みの日に頭を使わずにだらだらと読んでいたんだけれど、S.F.(シャーマンファイト)の参加資格がよくわからず、なんで葉とか蓮のお父さんは参加しないんだろう、という疑問だったり、巫力の設定がファウスト戦の頃と最後の方で違う気がするしで混乱してしまった。巻を重ねるにつれて、登場人物同士の関係すらもよくわからなくなってしまって、また読み直さないとなあ、という感じです。玉村たまおがとても好きで、かわいいのに持霊がくそ下品なのがすごい好き。

 

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第49廻「ベストプレイス論」のエピソードがなぜか印象に残っている。木刀の竜とまん太が葉に会いにバイクで出雲へ行く場面だ。途中のサービスエリアでの木刀の竜のセリフがかっこいい。

 

例えばこの高速道路に点在しているサービスエリア

ここもオレにとって居心地のいいベストプレイスの一つよ

ここには日本を旅する者達が作る一つのコミューンがある

普段の生活から全くかけはなれた山の中にある小都市ともいうべき共同体

なんで好きか? それはオレが旅人だからよ

だから地方の土産コーナーはいつ見ても飽きねえし

未だに80年代テイストのキーホルダーもノスタルジックラブだ

そして何よりもここが日本だとは思えねえほど広くてワイルドに闇にうかぶこの光景がたまらなくせつなく好きなんだ

(中略)

好きな気持ちに理由はいらねえ

オレはお前がいたいと思う場所にいれば良いと思うぜ

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居心地のいい場所に留まることを逃げだ、と否定せずにいたい場所にいればいい、 という発想ははぐれ者だからこそ言えるんだろうか。僕はこのセリフを見て、なぜかMOTHER2を思い出した。MOTHER2の「おまえのばしょ」とは、ボスのいる場所であり、その街のパワースポットだ。ボスを倒すまではまだ自分の場所にはなっていない。ボスを倒していくことで、「おまえのばしょ」=自分の場所となり、メロディーを手に入れていく。なぜ「おまえのばしょ」があちこちに散らばっていて、ボスを倒すと「おまえのばしょ」になるのかピンとこなかった。ただパワースポットでメロディーを聴くとネスの幼少期の記憶がよみがえるのが、木刀の竜のベストプレイス論とうっすら共鳴するような気がした。

 

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そういえば、MOTHERシリーズのテキストが全部収録された本が年末に刊行されるらしい。小学生の僕が大きな感銘を受けたゲームであるし、おそらくその本を買うのだろう。

jp.ign.com

 

今朝、散歩中に岡村隆史のANNを聞いた。普段は岡村隆史のANNは聞かないのだけれど、先週の風俗の話について、どういう言葉を語るのか気になったのだ。岡村隆史に限らず、こういう前時代的な価値観というか、女性をモノとして扱ってしまう態度が社会の中では平気で存在しているからびっくりする。岡村はラジオを長年やってきているから圧倒的ホームグラウンドなわけだ。木刀の竜のいうところのベストプレイスだけれど、だからといって、他の人がベストプレイスを失っていく様を待ち望んではいけないのだ。

 

矢部は岡村に対して、説教する。それは今回の発言に対して起こるわけではなく、ここ十数年のことをひっくるめて説教していた。今更そんなことを言わなくていいじゃん、と聞いていない人は思うかもしれないけれど、矢部は岡村の根っこの部分に訴えかけたくて、色んなエピソードでちゃんと人と向き合ってきていないことを説教していた。人と向き合え、というものすごいシンプルな説教を聞いていると、なんだか自分にも響いてしまう。自分は人と向き合えているのか。岡村が矢部の説教を聞いて「〜〜かもしれんね」とか「そうやと思う」という風に弱々しく受け入れる様が痛々しい。問題の本質がわかって反省しているのかはわからないけれど、自分が招いた批判を受け入れようという姿勢は応援したい。ナイナイのことはめちゃイケとかTVの姿しか知らないけれど、矢部がここまで感情をむき出しにして話す姿が意外だった。ナイナイは岡村の人気で成り立っている、なんて今まで思っていたけれど、矢部の存在も重要だったんだろうな。最後の方のネタコーナーの投稿メールはくそ滑っていたけれど、吹き出してしまった。

 

コロナをきっかけに価値観をアップデートさせようといったのは小袋成彬だったか。

 

i-d.vice.com

 

正直扇情的すぎる文章ではあるし、新たな分断を招いてしまうかもしれない。ただ今までのことを振り返って、過ちを正すきっかけにはなりうるんだろうなとも思う。暗いニュースばかりで気が滅入る。そんな中、僕の好きな監督の一人である瀬田なつき岡崎京子の「ジオラマボーイ☆パノラマガール」を映画化したというニュースを目にする。予告では東京の風景が切り取られ、BGMとして少女がオザケンの「ラブリー」を口ずさむ。その途中で風船が割られる。不穏さが漂う。前作の「parks」も面白かったが(これで僕は永野芽郁が好きになった)、予告を見る限り、前作を超えてくるクオリティに仕上がっていそうで、とても楽しみだ。GW中、何日か働かなきゃいけないんだけれど、ちょっとは気が紛れた。

 

 

ほっとけないよ

 昔のJpopはそんな詳しいわけではないけれど、ふとしたきっかけで聴き込んでしまう曲がいくつかある。楠瀬誠志郎の「ほっとけないよ」もそのひとつだ。

 

ほっとけないよ

ほっとけないよ

  • 楠瀬 誠志郎
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

楠瀬誠志郎の「ほっとけないよ」を聴くようになったきっかけは2018年2月16日のバナナマンバナナムーンGOLDだ。この日、設楽さんはインフルエンザでラジオを欠席(電話のみでの出演)、ゲストも呼ばず、日村さんとオークラさんでバナナムーンGOLDを進行した。日村さんが休むことは度々あれど、設楽さんが休むことは珍しかったので、記憶しているリスナーは多いだろう。

 

https://www.tbsradio.jp/226591

 

この日のバナナムーンGOLDは、インフルで休んでいる設楽さんを元気づけよう、ということで設楽さんのカラオケの十八番である楠瀬誠志郎「ほっとけないよ」を替え歌にし、日村さんがそれをつなぎ合わせて歌うヒムペキソングの企画が主だった。いつもラジオを進行している設楽さんがいないからか、かつてないグダグダだったけれど、歌で元気づけようという企画に猛烈に感動してしまい、それから「ほっとけないよ」を何回も聴くようになったのだ。曲自体の素晴らしさもさることながら「ほっとけない」という言葉がやけに頭に残る。誰かのことを想ってなんとかしてあげたい、という感情はエゴだとも思うけれど、そういう余計なお節介をしたくなる今日この頃だ。

 

この2ヶ月、グループのコロナ対策本部の事務局メンバーとしていろんな人に連絡をしてきた。建設業界に半分足を突っ込んでいる会社なので、職人の生活を守るためなんていう名目で事業継続が行われている。緊急事態宣言が発令されてからも経済を優先しつづけた結果、経営者と従業員の間で大きな軋轢が生まれている。中長期的にこの状況が続くことを考えたら、経営者の言い分もわかるけれど、従業員の感情と全く向き合わない姿勢には甚だ疑問だ。せめて僕は僕なりに意見を伝えよう、と努めてきた。大学時代のサークル運営ではあまり僕の意見をちゃんと伝えてきたことはなかったような気がするけれど、社会人になって、ちゃんと意見を言うことの大事さなんてことを感じるし、誰かの立場に立って物事を考えることが増えてきたと思う。英語の表現を借りれば「誰かの靴を履いてみる」ことができてきたんじゃないだろうか。

 

「誰かの靴を履いてみる」ために必要な感情って「悲しみ」とかそういうマイナスな感情なのだと教えてくれたのは、『インサイド・ヘッド』だ。小沢健二は「痛快ウキウキ通り」で「喜びを他の誰かと分かち合う! それだけがこの世の中を熱くする!」なんて歌っていたけれど、悲しみに暮れる時間も必要なのだ。悲しみに暮れた人のそばにそっと寄り添う優しさをおじさんになるまでに手に入れたい。

 

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Homecomingsの「HURTS」にも同じ精神を感じて、ずっと好きだ。

 


Homecomings "HURTS"(Official Music Video)

 

毎日毎日とは言わないけれど

嫌な事が次から次へとやってきて

なんとなくの寂しさが夜に向かってくる

失意は砂時計の中に埋まっていて

掘り起こすのに必死だよ

そのときそこにいられるといいね

ちょっとした運みたいなもんなんだから

 

きっと多くの人は在宅勤務をしているんだと思うが、僕は通常通り会社へ通勤している。土日になってようやく外出自粛ができる。平日普通に会社に行っているのに土日を自宅で過ごすのは苦痛だ。だから今日みたいな天気が良い日は散歩したくなる。当たり前のように桜の葉の色が濃くなっていく様に心が動く。心なしか散歩する人が多い気がする。人間は環境と切り離して生きられないのだなと思う。散歩中バナナマンバナナムーンGOLDを聴く。森山直太朗が電話でゲスト出演し、設楽さんの誕生日を祝うため、「さくら」や「Happy Birthday To You」を歌っていた。今年で10回目の出演らしく、なんだか感慨深い。今年はワクワクさんもゲスト出演して、とてもカオスで面白かった。森山直太朗の「運命の人」と言う曲のことをふと思い出す。「運命の人」はオークラさんの結婚式のパーティの際、即興で作った曲だ。

 


森山直太朗 運命の人

 

歌の前後のおぎやはぎバナナマンの声もあいまって、心がほかほかする。「黄金の心」のアルバムの中にも収録されているし、結婚式をもしやるとしたら絶対BGMとしてかけたい。(予定なんてもちろんない)

 

zoom飲みなるものを何回かやる。発言者の映る画面の枠が黄緑で縁取られる。喋る人ー聴く人とはっきり分けられている気がしてしまう。会話ってそういうもんじゃないでしょ?酔った時の自分の顔の赤さに若干引く。居酒屋で飲むより酔いやすいのは確かだ。直接会わなくてもコミュニケーションできるわけだけれど、直接会って話してえ、という気持ちは強くなる。なんなら電話の方が良い。

 

むかえの勧めで「スキップとローファー」を読んだ。

僕好みの優しい物語だ。ちょっと嫌な女の子の努力もちゃんと描いてくれるから、全員好きになる。 

 

好きなシーンは無数にあるけれど、演劇部の演劇見ているシーンが好きだ。

 

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ひたむきって良い言葉。ちょっと今はコロナでだいぶ疲弊しているけれど、ひたむきに仕事してやろうと思う。