on the road

カルチャーに関する話。

5月21日、寒い

うちの会社は20時で自動的にPCが使えなくなってしまうので、残業したくても20時までしかできない。だから休日出勤でもしないと、30時間を超えない。もともと残業なんかしたくない派の人間なので、定時でいつも帰っていたのだけれど、ここ最近は残業ばかりだし、仕事が山積みになっていて、寝ていてもたまにうなされる。世の中の社会人は平気で60時間くらい残業しているので、どんな体力しているんだ、と尊敬を覚える。朝は栄養ドリンクを流し込んで、ゾンビみたいに会社に行く。先輩が異動してしまったので、先輩の分も仕事しなければいけない。上司はコロナの対応で仕事がまるで回っていない。無理しない程度に頑張らねば。通勤中に久しぶりに2の曲を聴く。

 

GO 2 THE NEW WORLD

GO 2 THE NEW WORLD

  • 2
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

2は活動休止になったTHE SALOVERSのボーカルが新たに結成したバンドだ。「さらば」という別れをほのめかす言葉にloveを入れ込んだ名付けのセンスが良い。新しいバンドも激しさが増しているようで最高だ。「GO 2 THE NEW WORLD」は彼らの境遇を歌ったものだけれど、疲れた僕にも響く。

 

ゾンビみたいに何度倒されても俺たちは

すぐに蘇り立ち上がるんだ

ミイラ取りがミイラになるみたいに俺たちは

一度死んでから仲間になったんだ

 

初期衝動の殻から抜け出して

破壊と再生を繰り返して

君の元に辿り着くまでは

物語は続いていく!

 

 大学生の後半くらいから何かが続いていくことの凄さを感じていたから、悪あがきしてやるぞ、という強い意志を感じるこの曲にエネルギーをもらう。

 

ゾンビで思い出すのは、去年の高校演劇の最優秀作品「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」。生前誰にも見向きもされていなかったゾンビが映画として撮られていくことで存在を認められた!と感じる。コメディテイストだけれど、心にずっしり残る作品で、広く見られるべき作品だと思う。

 

みなさん、見ての通りです。・・・僕、割と楽しんでます。人間として生きていた頃には、こんな風に誰かに必要とされたことがありませんでした。孤独な夜に僕は映画を見ました。美しい夢を見ていました。映画の中の登場人物たちは、スクリーンに映らなかった多くの人々など最初から存在しなかったかのように、ひとつの世界をつくりあげます。例え群衆の中の一人でも、例え台詞が一言だけだとしても、例え残虐に嬲り殺されるゾンビだとしても、映画に登場すれば、それは存在を許されているのです。僕はいつも、スクリーンの外側の人間でした。だからいまは楽しいんです。

 

脚本が公開されているので、暇な人は読んでください。

 

ケチャップ・オブ・ザ・デッド公開版