on the road

カルチャーに関する話。

次の壁


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記憶力がない方なので、こうやってブログを書いて年末に読み返さないとその時々で考えたこと、面白いと思ったことを忘れてしまう。今年はあまりブログを更新していないこともあり、すでに色々忘れかけている。今年は何をしたのだろう。

 

去年も今年も1月はやたらに忙しかった。去年は、固定資産の管理システムを新規導入して、その運用開始が間近に迫って、他部署からプレッシャーをかけられまくったのを覚えている。担当者が自分しかいなくて納期ギリギリになってしまったのは、上司のマネジメント力不足と他責にしてみる。今年は年始にコロナの感染が拡大して、従業員やその家族が濃厚接触者になりました、という報告をずっと受け続け、あなたは休んでくださいとか、いついつからの行動履歴を教えてくださいとか、そういう指示をし続けていた。1日の仕事の内、90%はコロナ対応をしていて、こんなに飲み会に行かないでください、とか、不要不急の外出は控えてくださいって言ってるのに飲み会しちゃうんだ、という怒りを覚えながらもその感情を相手にぶつけないように努めていた。こういう時に怒りをぶつけてしまうのは、コロナいじめを助長してしまうし、全然今後の対策につながらないからだ。

 

とは言うものの、ストレス発散の場もほとんどないから、そういう吐き出せない怒りは徐々に積もっていく。正直に言ってしまえば、SNSで友達が飲みに行っていたり、ご飯を食べに行ったりしていることを見るのにすらほんの少しのストレスを感じてしまっていた。だから、一時期は情報を遮断しまくっていた。

 

 

社会人になってからの数年、他人の靴を履いて物事を考えるということを考えてきたつもりだ。その過程で、無意識に発したこの言葉は相手を傷つけてしまうものだったのか、と自分の加害性を自覚することもあった。そういうことを繰り返していくと、他人の無自覚な振る舞いが許せなくなるのかもしれない。人権意識が進んでいくときにぶつかる次の壁は、これだと思う。

 

この壁をどう乗り越えればいいのか。わからないけれど、「シン・エヴァ」の主題歌 宇多田ヒカル「One Last Kiss」の一節が頭を掠める。


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誰かを求めることはすなわち傷つくことだった

 

直接的にはつながっていないけれど、根っこの部分ではつながっているような気がしている。星野源が紅白で歌った「うちで踊ろう」の一節も思い出す。

 

生きて踊ろう 僕らずっと独りだと 諦め進もう

 


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自分に余裕がなければ、距離を取るべきなんだと思う。皆さん病む前に情報を遮断して暮らしていきましょう。

 

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今年はドラマをたくさん見たいなと正月に思った。日本の少年漫画もそういう節はあると思うけれど、日本のドラマは、1話を放送している時点では最終話の脚本が完成していないことがある。視聴者の反応を見て、ストーリーラインを変えることがあるらしい。大学の頃は、完璧に設計された作品に惹かれたけれど、生き物みたいに作品が変わり続けていくというのは面白い。複数の人の手が入ってもっと面白いものが作られていく、というのは全然クリエイティブな仕事をしていない僕でも社会人生活を送っていて素朴に真実だと感じる。

 

話が逸れていくけれど、小説はもっと複数人の手が入っていいんじゃないかと思う。作者と編集者だけでなく、セリフを監修する人、情景描写を担当する人とかね。

 

「花束みたいな恋をした」を見て、坂元裕二作品をもっと知ろうと思い、「Mother」と「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」を見た。当時見ていなかったのが悔やまれる。「Mother」芦田愛菜が当時6歳くらいなんだけれど、1話目でちゃんと演技している!とびっくりした。第10話のラストの電話のシーンが最高です。「いつ恋」はものすごい好きで、「最高の離婚」と同じくらい好きだ。高良健吾の良い人感と、高良健吾を引っ越し屋さんとよぶ有村架純のキュートさでもう十分すぎるんだけれど、貧しいながらも懸命に生きて、優しさを振りまくのが愛おしくて愛おしくてたまりません。ちなみに4/13から再放送をします。ぜひ見てください。

 

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今年はあまり映画を見に行けてなくて、「花束みたいな恋をした」の他には、「シン・エヴァ」、「まともじゃないのは君も一緒」の2作品を見たくらいだ。

 


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エヴァは今までちゃんと触れてきたことがなかった。漫画で途中まで読んだことがあるくらいだった。「シン・エヴァ」の評判がよかったので、それならちゃんとエヴァを見てみようじゃないかということで、TVシリーズから旧劇場版、新劇場版を見た。TVシリーズの演出の凝り具合に驚いた。絵柄は90年台だけれど、構図や演出は今でも全然通用するレベルだと思う。漫画を多少読んでいたとはいえ、ほぼ初見だったので、内容はほとんど理解できなかった。長い年月をかけて、解釈していくべきアニメだと思った。旧劇場版「Airまごころを君に」、いわゆる夏エヴァの後味の悪さたるやものすごい。確かにこれは伝説的アニメ作品になるわ、と感心すると同時に中学生とか高校生の頃に見ていなくて良かったと思った。これを見ていたら影響を受け過ぎてしまっただろう。

 

「シン・エヴァ」はストーリーに集中しまくっていたから、演出とか構図とかをあまり意識しなかった。プロフェッショナルを見た後で、それはもったいなかったとちょっと後悔する。カメラの動かし方とかにものすごいこだわっていて、そういう部分にもっと注目すべきだった。それでも、第三村のいくつかのシーンの構図は何これ、見たことないと感じた。とにかくちゃんとエヴァが終わったんだ、というのがエヴァ歴3週間くらいの僕でも感動を覚えたので、昔からエヴァを追っている人はもっと感動したのだろう。

 

「まともじゃないのは君も一緒」は、成田凌と清原伽耶という好きな俳優が出ているのと、Enjoy Music Clubの松本さんが勧めていたから見に行った。予備校講師と生徒の恋愛に関する映画なんだけれど、この映画は立ち位置にこだわっている。最初机を隔てて、成田凌と清原伽耶は相対するのだけれど、そのうち成田凌と清原伽耶は並んで歩くようになる。並んで歩いて話をしているうちに清原伽耶成田凌のことを意識するようになっていく過程が面白い。途中のエピソードで同級生がなんで付き合うようになったかのエピソードからも窺える。成田凌が清原伽耶の両肩を掴んで、君しかいないんだ、とお願い事をするシーンで清原伽耶の目の演技に注目してほしい。動揺を表現するとき、声をうわずらせたり、挙動不審に振る舞うというのがありきたりだし、演技がかりすぎてつまらないんだけれど、清原伽耶はそれを目の演技だけで表現しているので、注目するべし。とにかくこの映画は並んで歩きながらなんてことない話をしているのがとても愛おしい。コロナ禍だからこそ、余計になんてことない日常が愛おしく思えるのかもしれない。

 

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テレ東の深夜ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」見ましたか?まだ途中までしか見ていないんだけれど、冒頭のラジオのシーン、グッときましたね。演出の方法も良かったね。カット割をこまめにしてラジオブースとリスナーを交互に見せて、ラジオならではのつながりを表現しつつ、カット割が細かくて相談内容が頭に入ってきづらいのをちゃんと字幕でカヴァーしているところも好感。ラジオリスナーって大抵何か作業しながら1人で聞いているんだけれど、パーソナリティを通じて、独りじゃないんだと気づいて、それが救いになったりするんだよなあ、なんて思う。1話の監督が山戸結希なんだけれど、まあまあの山戸監督節で笑ってしまった。

 

4月から「空気階段の踊り場」が月曜に移動して30分枠から1時間枠に拡大した。「空気階段の踊り場」の良さっていくつもあるけれど、リスナーとの電話がものすごい面白い。今まで深夜ラジオをいくつか聞いてきたけれど、リスナーをいじって、スベってる様を裏笑いする、というのが多い。空気階段の場合は、一緒に楽しんでいる感があって、聞いていて楽しい。TBSラジオクラウドで無料でほとんど全部のエピソードが聞けるので、ぜひ聞いてほしい。

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そういえば言い忘れていましたが、昇格しました。お給料がどんだけ上がるのかよくわかっていませんが。コロナ明けたら飲み会に行きたいし、サウナ旅したいです。

うしろシティ 星のギガボディ

皆さんは、TBSラジオで毎週水曜日24時に放送しているうしろシティ星のギガボディ」を聞いたことはありますか?僕は、初回からずっと聞いている。(デブッタンテ時代は聞いてない)

 

その番組が今日最終回を迎えて、寂しい気持ちになっている。深夜ラジオに馴染みのない方もいるだろうから、簡単に芸人の深夜ラジオについて説明すると、芸人の深夜ラジオは大体ニッポン放送(25:00〜27:00のANNか27:00〜29:00のANN0)かTBSラジオ(25:00〜27:00のJUNKか24:00〜25:00の24時台3兄弟)がメジャーどころである。僕が大学生の頃(2010年代前半)は、ニッポン放送は比較的すぐにパーソナリティが入れ替わっていて、TBSラジオは同じ人を長く起用していた。ところが近年ニッポン放送はパーソナリティの入れ替わりが少なくなってきていて、逆にTBSラジオは番組改編が増えてきた。

 

今回、番組改編の魔の手の対象になったのが「うしろシティ星のギガボディ」である。星のギガボディは24時台3兄弟の枠なのだが、他の「アルコ&ピースD.Cガレージ」や「ハライチのターン」と比べると、知名度がやや低い。

 

初回の放送の時、うしろシティのことはあまり知らなくて、キングオブコントに出ていたよなあ、くらいの知識で聞いていて、声の聞き分けすらできなかったのを覚えている。基本録音であるこの番組は、スペシャルウィークだけ生放送だった。前週に金子さんがリスナーは靴を履いておくようにと意味深に言った後、生放送中にTBSラジオに来ちゃいなよ!と、深夜ラジオ特有の悪ノリをするのも好きだった。スペシャルウィークの企画の面白さが24時台3兄弟、いや他の深夜ラジオの中でも一個頭が抜けていたと思う。一番好きな生放送の企画は23区ダムです。

 

生放送がなくなって以降もヘヴィメタ編み物選手権で金子さんが優勝したりなどリスナー的胸熱展開もある一方で、良くも悪くもゆるく聞けるのがこのラジオの魅力だった。ばちばちにボケたり、突っ込んだりするラジオも好きだけれど、自分が忙しかったり疲れてたりしていても聞いていられるこの番組が好きだった。

 

個人的好きな回は、2019.9.19の回。うしろシティは若手の頃、女性人気があるいわゆるわーきゃー芸人だったが、わーきゃー芸人としての葛藤を冗談まじりに語っていたのが、めちゃくちゃアツくて好きだった。

 

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後任番組がなんなのかいまだに発表されなくて、ソワソワする。今はどんな最終回を迎えるのかが悲しくもあり、楽しみでもある。いつもはタイムフリーで聞いているけれど、今日はリアタイするぞ〜。

伝わらない。

当時父はまだ歴史の教師ではなかったけれど、こなれていない言葉でなんとか僕に語ろうとしたのはまさに、〈歴史〉、だったのだ。

ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』 

 

ブログの更新が2ヶ月分くらいサボってしまった。途中まで書いて、なんか違うなと思って、書くのをやめた記事がいくつかあって、そういう形に残らなかった思考の残滓をたまに読むと面白い。

 

下書きや公開している記事を読むと、僕はコロナ禍以降、伝えることに問題意識を持っているのだと感じる。明快な正解のない物事に対して、自分の考えをどう伝えるべきかというのを色々なレベルで悩んでいる。僕を知っている人はわかると思うが、僕は圧倒的口下手だ。言葉がスラスラ出てくるタイプではない。だからこそ余計にどういう言葉を使って、伝えるべきかを意識してしまっているのだと思う。

 

昨日は休みだったので、美術館に行った。国立新美術館でやっている佐藤可士和展。正直佐藤可士和についての知識は、ユニクロのロゴをデザインした人くらいの知識しかなかったが、暇だったので衝動的に見に行った。


説明されなければ、ロゴに込められたメッセージなんて5%も読み取れないと思うけれど、企業の理念を整理して、わかりやすくイメージ化するというのはできそうでできないよなあ、と写真を撮る。印象に残ったのは、三井物産ブランディングについての展示。いちばん説明がたくさん書かれていて、意図するところが読み取りやすかった。三井物産の強みやバリューを文章ではなく、名詞化して表現することで、発信力を高めるのだそうだ。文学では名詞化の方向ではなく動詞や形容詞を多用して、こぼれ落ちてしまったものを拾い上げることを志向している、と僕は思っているのだが、そういう方向とは真逆だなと感じる。僕はシンプルさも好きなので、名詞化してしまうことに対して、明確に否定することができない。無駄を削ぎ落としていくこと、無駄になってしまったものを拾い上げること、そのバランスを自分の中でうまく取れているだろうか。

 

『花束みたいな恋をした』で有村架純演じる絹ちゃんから漫画が途中で止まっちゃってるなら読めばいいじゃんと言われて、菅田将暉演じる麦くんが「頭に入らないんだよ」と語気を荒らげるシーンを見て、今の自分と同じではないか、とギョッとしたのを思い出す。

 

佐藤可士和展を1時間くらいで見終えて、昼に近くでつけ麺を食べて、すぐに帰るのもなんだかな、と思って、近くでやっていた「トランスレーションズ展ー『わかり会えなさ』をわかり合おう」を見に行く。

 

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ポリグロット(他国語話者)が複数の言語を混ぜて話す場面や、唖者が首を動かしてモールス信号を発信し、それを機械で言葉に翻訳してコミュニケーションする様子、聴覚障がい者が音を感じるために振動で音を表現したデバイス…。コミュニケーションにまつわる諸々が展示されていた。普通にめちゃくちゃ面白いので、六本木で遊ばれる方は見に行くべし。僕が好きだったのは、植物が呼吸する際に開閉する気孔をAIが読唇術を使って、言語化する展示。

 

この展示では、翻訳しても翻訳しきれない部分を味わってほしい、という意図も込められている。自分の言語体系、知識体系では理解できない何かの存在を感じること。

 

伝わらないからいいやと匙を投げてしまうことが多いのだが、もう少し言葉を尽くして伝えてみたり、わかろうとしてみようと考えた休日でした。

2020-2021 ずっと家にいた年末年始

仕事がアホほどたまっているけれど、休める時に休もうということで、有休を駆使して、12月26日から1月5日まで休みを取ることにした。一回だけ都内に出かけてしまったが、それ以外はずっと家にいた。サウナに行きたいと思ったけれど、人が多そうだし、自粛した。人と会わないと、こうも退屈なのか。

 

都内に出かけたのは、有馬記念の日で、有馬記念自体は負けてしまったのだけれど、断捨離で得た金がなくなっただけで、ボーナスはまだ使っていない。友達の友達が食事の場でマスクせずに大声で会話していて、この時期に無神経すぎやしないか、と嫌な気持ちになる。隣の席の知らない夫婦が令和の令の字に傘があるから、元号が変わってから嫌なことばかり起きるのだ、と繰り返し僕らに向かって訴えていた。

 

12月30日にオンラインで忘年会をした。思ったより人が集まって嬉しかった。普段酒を飲まないのに、ビールとレモンサワーをガブガブ飲んでしまって、終盤つぶれる。後半マイクをちょこちょこミュートして、トイレに吐きに行った。20代後半にもなっていまだに酒の飲み方が下手なのは情けない。

 

12月31日、7時前に目が覚めるが、若干二日酔い。マガポケというアプリでサッカー漫画『DAYS』が245話無料だったので、読みまくる。二度寝して昼に起きる。2020年に見たり読んだりしたものを振り返るためにはてなブログでだらだら振り返りをした。来年はもう少し心の余裕を持って、映画やらドラマを見たり、小説を読みたいと思ったりする。

 

 

ブログは誰かに読んでほしくて書いているのだけれど、実際に読んだよ、とか、何書くの?とか言われるとびっくりする。特にアクセス数のことはブログとかTwitterで触れたことはないが、最近アクセス数がちょっと伸びてきているのが嬉しい。できれば反応も欲しいところだけれど、それは望みすぎだろうか。もう少し投稿頻度を上げられるようにしたい。

 

年末の過ごし方は特に決まっていないが、だらだらブログを書くのに思いのほか時間がかかってしまって、今年は紅白歌合戦をちょこっと見るくらいで終わってしまった。いつもの過剰なエンタメ感がなかったので、ストレスなく見れた。紅白歌合戦で見たかったのは、YOASOBIと星野源くらいで、その2組はちゃんと見た。YOASOBIは若干緊張が伝わったけれど、歌唱力は抜群だった。星野源は「うちで踊ろう」だった。紅白初披露の2番がどんなものなのか、とても気になっていたけれど、案の定喰らってしまった。

 

2番の始まりは、こうだ。

 

常に嘲り合うよな 僕ら
”それが人”でも うんざりださよなら
変わろう一緒に


コロナ禍で感じていたものは、ウイルスへの恐怖というより、こうも簡単に疑心暗鬼になって、主張の違う人を叩いてしまう人の弱さだったので、ここに触れるのか、星野源は、さすが〜!って救われた気持ちになった。

 

瞳閉じよう 耳を塞ごう
それに飽きたら 君と話そう
今何してる? 僕はひとりこの曲を歌っているよ


サビの部分で周りの煩わしい声から距離を取ろうぜっていう歌詞で、周りの無理解で苦しんでいる人たちを救えたんじゃないかとすら思った。

 

愛が足りない
こんな馬鹿な世界になっても
まだ動く まだ生きている
あなたの胸のうちで踊ろう ひとり踊ろう
変わらぬ鼓動 弾ませろよ
生きて踊ろう 僕らずっと独りだと
諦め進もう

 

誰かと繋がったり、同じ気持ちにならなくてもひとりで生きて踊ろうぜ(楽しもうぜ)って紅白歌合戦で歌ってくれてありがとう、ありがとう。それだけで最高の大晦日を過ごせた気分になれました。年越しの瞬間はTBSラジオを聞いていた。ハライチ岩井と松本穂香のやり取りに少しドキドキしてしまうのは僕だけでしょうか。

 

1月1日、『DAYS』を読んだり、友達にあけおめLINEを送る。毎年抱負を考えるんだけれど、今年の抱負がいまいち決まらない。やりたいことがたくさんあるからで、どれをいちばんやりたいのか自分の中ではっきりわかっていない。とりあえず腹筋を割りたいので、筋トレは継続しようと思う。

 

1月2日、マンガワンで『正直不動産』を少し読んで、面白えと思ったので、全巻買う。僕は不動産営業ではないものの、不動産業界にいる+宅建を取ったので、わかるわ〜、の連続だった。会社の後輩にオススメしようと思う。

 

 

夜は逃げ恥の新春スペシャルだった。逃げ恥にラブコメを求めていた人は、微妙な印象を抱いたんだろうが、もともと逃げ恥って社会問題を扱いまくるドラマだったよなあ、と思いながら見る。逃げ恥が放送されていた当時は、社会人1年目だったので、あまり意識していなかったことなんだけれど、平匡さんとみくりさんが住んでいる家、めっちゃ良いなあとか、こんな暮らしするためにはいくら稼げば良いんだ、みたいなことが頭の片隅を支配する。冷静な気持ちで見れなかったので、もう少し時間を空けて見たいと思う。


1月3日。本来ならば1月4日に仕事が始まるのだけれど、有休を取っているから、全く憂鬱な気持ちにならない。僕と同じコロナ関連の仕事をしている先輩がスムーズに仕事ができるようにお膳立てをしておく。休みの日に数時間仕事をしてしまっているので、残業代もったいないなという気持ちになる。だが、先輩は異動してきて6ヶ月くらいでまだ仕事に慣れていないので、なるべくフォローせねば、と自己犠牲の精神を働かせてしまう。仕事人間はこうして出来上がっていくのかもしれない。

 

1月4日、Twitterで『花束みたいな恋をした』のシナリオブックが発売されたことを知り、買いに行く。いちばん近い本屋に売っていなくて、寒い中、チャリを漕いで本屋をハシゴする。帰って速攻で読む。まだ映画が公開していないから物語に言及するのは避けるが、僕が20代前半で触れてきた音楽や小説、漫画がたくさん登場してきて、うわっ、自分たちの話じゃんと思ってしまった。ロロのファン界隈にはすごい響くんじゃなかろうか。これを映像で見たら、泣いてしまうこと間違いなしだ、という物語だし、監督は土井裕泰(みんな大好きなドラマ『カルテット』の監督)なので、期待大。予告の時点で傑作の雰囲気ビンビンだし、試写の評判良いので、今月末が楽しみだあ。

 

花束みたいな恋をした

花束みたいな恋をした

  • 作者:坂元 裕二
  • 発売日: 2021/01/04
  • メディア: 単行本
 

 



1月5日、緊急事態宣言が出そうだから、仕事をちょっとだけこなしてからパラビで『MIU404』を全話一気見する。野木亜紀子作品は安定して面白いから、安心して見られる。『アンナチュラル』の方が好きだけれど、アクションシーンもあるし、キャストも豪華なので、物語を追う楽しさは『MIU404』かもしれない。最終話のドラッグの幻想の演出、好きだなあ。全話、それくらい好き勝手やってくれても良いんだけれどなあ。『MIU404』も『アンナチュラル』もきっとシーズン2やるだろうから楽しみ。明日からの仕事頑張るぞ〜。

2020年良かったものを思い出せる限り

今年は片手で数えられるくらいしか飲み会に参加していないと思う。疎遠な人とはますます疎遠になってしまったし、会社の人としか話さない生活になってしまった。

 


ENJOY MUSIC CLUB 『よろしくね』

 

そういう生活に嫌気が差して、救いを求めるかのようにSNSをのぞく。ゾッとするような排他的な考えを吐き出す人、「電車に乗らないから俺は関係ない」、「インフルエンザの方が死者数が多い」みたいな今まさに苦しんでいる人への想像力に欠けた人なんかが自分とそう遠くない関係性の人の中にいて、より苦しい気持ちになることもあった。大学時代に比べ確実につぶやきが少なくなっている友人たちを思い起こしていると、Enjoy Music Clubの「よろしくね」の歌詞の一節がいつも頭をよぎる。

 

僕らと言えば 相も変わらず

コンビニ行って テレビ見てるよ

新しい曲も作るよ そのうちね

あの娘と言えば SNSも更新しなくて

何やってんだろう?

 

なんてことない日々をさらけ出してくれ、という気持ちになってしまう。いつになるか分からないけれど、コロナが明けたら、色々忘れて遊びましょう。

 

会社の忘年会ではあまり話さないのだけれど、毎年この時期の忘年会は「どんな1年だった?」という話を僕はよくする。皆さんはどうですか。友達と飲み会に行くと、いつも会うと同じような話になってしまうんだけれど、こういう話の振り方をすると思いがけない発見があって面白いのでおすすめです。忘年会でしか会わないような人にもそういう話をしてしまいますね。

 

今年は残念ながら忘年会がなかったので、2020年を1人で振り返ろうと思う。面白かったもの(=良かったもの)を思い出せる限り書く。基本見た順です。

 

◯映画

ジョナサン・レヴィン『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』

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2020年一発目に見た映画はラブコメ映画。ゲームオブスローンズやらMCUやら言及されていて、アメリカのカルチャーに詳しければより楽しめるんだろうなという小ネタ満載。そんなに評価が高い映画というわけではないし、下ネタもちょっと多めな映画だけれど、物語の中心に流れる「自分を曲げるな」っていうメッセージが妙に説得力があって、面白えと思った。

 

今泉力哉『mellow』

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今泉力哉監督作品は、これミニシアターで上映してそう、って感じの映画が何故かイオンシネマ系列で上映されることが多いと思う。この映画もイオンシネマで上映されて、地元で見ることができたのを覚えている。『mellow』は片想いしている人たちが想いを伝えまくる映画だ、と言っても良いだろう。この映画の変なところ(面白いところ)は、報われなさそうな恋でもきちんと相手に告白して、振られる。でも、振られた後の優しい会話のやり取りがとても心に刺さってしまう。インタビューの中で今泉監督が言っていたことも印象的だった。

 

僕には、世の中の「これがいい」、「これが成功」みたいなことを、疑いたかったりする意識があるんです。劇中、中学生の女の子同士の恋愛もあったり、不登校の小学生の女の子がいたり、結婚しているけど告白する人がいたりして、世の中的には「よくない」とされていることが出ています。この作品では、そういう人たちをとがめるわけではなく、当たり前に受け入れて生活する。「ダメ」と言われていることを「ダメって言わない」みたいなことは、書いているときに意識していた部分ではありました。

 

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田中圭演じる夏目誠一は花屋の店主なんだけれど、映画の中で一度も花の名前が登場してこないのも良かった。変に花言葉とか使わずに、直感で、自分の好みで選んだ花がそのままその人の気持ちを表現しているんだろうな。Netflixでも見れます。

 

タイカ・ワイティティジョジョ・ラビット』

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今年いちばん愛おしい映画。どこかウェス・アンダーソンっぽさのある画も良い。音楽の使い方も気持ち良い。このブログを書いている今、またレンタルしてしまった。

 

水島 努『劇場版 SHIROBAKO

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全盛期を過ぎた後の逆襲劇とでもいうのでしょうか。積み重ねてきた経験、つながりを活かして劇場版アニメを作る、という劇場版アニメ。逃げてしまったり諦めてしまった人たちが再起するシーンに当時の僕はアツくなった。コロナで仕事が忙しくなって、心に余裕がない時期だっただけに、余計そう感じたのかもしれない。

 

サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』

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全編ワンカットっぽく巧妙に編集された映画。映画館で見て良かったと思った映画の一つ。カットがないからか、常に緊張感を持ちながら見ていたのを覚えている。ワンカットっぽいのに、いつの間にか夜になっていたり、朝になっていたりするところが不思議な感覚だったな。冒頭とラストのシーンの対比構造になっていて、それが妙に脳裏に焼き付いている。

 

グレタ・ガーウィグ『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

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グレタ・ガーウィグが関わっている作品は今後もチェックしないとなあと思わされた一作。前のブログにも書いたけれど、グレタ・カーウィグのヒロインは自分のやりたいことに突き進める強さを持っていて、それが今作では物語とうまくマッチしていたように思う。

 

キム・ボラ『はちどり』

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個人的今年ベスト3のうちのひとつ。全てのショットが決まってるし、観賞後も余韻に浸っていたいタイプの映画。間違いなく今年を代表する一作です。ちょっとだけ日記に書いていたので、引用しておきます。

 

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城定秀夫『アルプススタンドのはしの方』

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高校演劇が原作で上映時間が75分の低予算映画。アルプススタンドの端だけで物語は進み、グラウンドは一切映らない。TBSラジオの「アフター6ジャンクション」通称アトロクで、高校演劇特集をやってからというもの僕は高校演劇が気になって仕方がなかった。これはもう見に行くしかないと、池袋まで足を運んで午前中の回を見に行った。「しょうがない」で蓋をしていた想いが解き放たれる様に感動してしまった。高校生が実際にこの作品を演劇で演じるところも見たい。

 

ふくだももこ『君が世界のはじまり』

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見た後に家で思い返したりしているうちにだんだん評価が高くなってしまった映画ってありませんか。僕はこの映画がそれに当てはまる。演出は荒いと思うし、思春期の鬱屈とした人たちの独りよがりな感じがあまり好きではなかったんだけれど、松本穂香の演技のおかげでなんとか見ていられた。ラストシーンの画の強さが最高なので、それだけで見る価値がある。演出が洗練されてきたらと思うと、今後が楽しみ。ちなみに音楽があらかじめ決められた恋人たち。

 

三木孝浩『思い、思われ、ふり、ふられ

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個人的今年ベスト3のひとつ。舐めてかかったら、とんでもなく傑作だった作品。もちろん前評判が良かったので、見に行ったんだけれど。少女漫画原作の恋愛映画は小っ恥ずかしい演出が多いんだけれど、安易な演出はほとんどなくて、あんまり映画を見ていない人にも安心して勧められるタイプの映画。簡単に言えば、この映画は他の誰かが傷つかないように自分を蔑ろにしてしまう人たちが自分の気持ちと向き合って成長していく物語。

 

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石立太一『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

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個人的今年ベスト3のひとつ。何度見ても泣いてしまう。予告を見ても泣いてしまう。京アニの『聲の形』や今作の共通点として、自分の加害性と向き合う、というところがあると思う。人と繋がっていくことで過去の自分がどんなに酷いことをしてきたのかに気づいてしまう。TVアニメシリーズのホッジンズ大佐の「してきたことは消せない、でも、君が自動手記人形としてしてきたこともまた消えないんだよ」というセリフが僕は大好きなんだけれど、過去を受け入れ、前に進む物語ってたまんないですね。

 

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クリストファー・ノーラン『TENET』

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個人的今年ベスト3には入らないが、理屈抜きでテンションの上がった映画であることは間違いない。物語が難解だ、という人が多いが、とにかく考えるな、この映像体験をひたすら喰らえ!って感じの映画。

 

13作品目 MTJJ『羅小黒戦記 僕が選ぶ未来』

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バトルシーンがものすごいかっこいい。それだけでもう十分なのに物語もわかりやすい勧善懲悪じゃないところが良い。

 

◯漫画

高松美咲『スキップとローファー』

 主人公のみつみちゃんの真っ直ぐさももちろん良いけれど、周りのキャラクターも人間味があってこの世界丸ごと好き。好きなシーンは志摩くんが元気ないからって言って、お土産の煎餅3枚あげるところ。

 

ヒロユキ『カノジョも彼女』

 二股するところから始まるハイテンションなラブコメ。今年いちばん面白かったラブコメのひとつかもしれない。みんな頭のネジが外れている。僕も頭を使わずに毎週読んでた。

 

横槍メンゴ×赤坂アカ『推しの子』

最初転生ものかあ、と思ったけれど、母親を殺した犯人を探すために芸能界入りするという物語展開に痺れた。 恋愛リアリティショーの話も結構突っ込んで書いてくれて、スカッとした。

 

和山やま『女の園の星』

女子校の先生が主人公の漫画。全ての話が絶妙なリアルさで面白い。好きな話は3話目。生徒が描いている漫画を読んで、ちょっとダメ出しをした後に、生徒からその続きの展開を教えてもらうんだけれど、その超絶展開に先生が悪くないな、って反応しているところが好き。 

 

勝木光ベイビーステップ

 

今年の漫画ではないけれど、今年初めて読んだので。主人公のエーちゃんの頭を使いまくって悪あがきして闘う姿がかっこいい。あまりにも頭を使って闘うので、中盤以降、ひと試合ひと試合かなり長いんだけれど、一気読みできたからあまり苦ではなかった。全巻買っちゃったので、数年後にまた読み返します。

 

藤本タツキチェンソーマン』

 

今年の少年漫画でぶっちぎりで面白かった。アンチ少年漫画感が最高。主人公の夢は普通の生活をすることだったり、女性の胸を揉むことだったり、他の少年漫画ほど闘う理由がないけれど、闘っているところとか。絵がものすごい上手いわけではないけれど、コマがすごい見やすいし、映画大好きなんだなっていうショットが多い。第二部も楽しみにしてます。 

 

近藤聡乃『A子さんの恋人』

A子さんの恋人 1巻 (HARTA COMIX)

A子さんの恋人 1巻 (HARTA COMIX)

 

 

個人的今年ベスト。切っても切れないグズグズな関係の終わりまで描き切った最高の漫画。何回でも読み返したい。近藤聡乃の線も魅力だけれど、ドラマ化しても物語の強度は落ちないと思うので、ぜひドラマ化してくれえ。

 

オジロマコト『君は放課後インソムニア

 個人的今年ベスト3のうちのひとつ。インソムニアっていうのは不眠症のこと。主人公の中見とヒロインの曲、2人の不眠症の高校生のお話。毎話ふたりが愛おしくなる。徐々に仲良くなっていくんだけれど、恋愛的な意味だけじゃなく、支え合ってるのが最高。

 

山口つばさ『ブルーピリオド』

 

今年読んだんだか、あまり覚えていないけれど、最近読んだので。森先輩の「あなたが青く見えるならりんごもうさぎの体も青くていいんだよ」とかアユちゃんの「俺の"好き"だけが俺を守ってくれるんじゃないのかなあ…!」のセリフがすっげえ響いた。なんでも器用にこなせる主人公の八虎が自分を表現するのが苦手なところが好き。そういう奴が周りと比べられながら、やりたいことにひたすら向き合うのが超アツくて元気もらえる。大学編がこれからどうなるのか楽しみ。yoasobiの「群青」がこの漫画とコラボしてできた曲と最近まで知らずに聴いていたんだけれど、良い曲だよなあ。

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クリープハイプの「栞」とコラボしたMVも良いです。


クリープハイプ「栞」×「ブルーピリオド」【MMV】

 

一色まことピアノの森

 

最近一気読みしました。雨宮が一方的に主人公の海のことをライバル視しているけれど、海は雨宮を尊敬できる友達と捉えていて、その歪さは物語の後半まで引きずる。2人の和解のシーンは泣いてしまった。この漫画の名脇役は佐賀先生ですね。良いピアノだけを求めて、マリア(女装した海)のいるショーパブに入り浸ったり、ポーランドショパンコンクールまでピアノを聞きに来たり、熱狂的なピアノ狂すぎる。こういう行動力のあるファンになりたい。

 

◯小説

劉慈欣『三体II 暗黒森林』

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

 

 

まともに読んだ小説はこれだけかもしれない。来年はもっと読みます。一部に比べて読みやすいが、物語的厚みは十分。

 

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◯音楽

Laura Day Romance「rendez-vouz」

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今年いちばん聴いた曲になりました。ちょっと憂鬱な気分の時とか夜散歩している時によく聞いていた。VHSビデオみたいな質感のMVも僕好み。今年1st Albumを出したばかりなので、まだ知名度はそこまでないのかもしれないが、確実に売れると思う。この曲に限らず歌詞が好きなんですよ。

 

chelmico「Easy Breezy」

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今年、アニメをたくさん見るきっかけになったのは「映像研には手を出すな!」で、この曲hそのOPに使われていた。想像力が爆発した時の無双感がこの曲にも感じられて、テンション上げたい時に聞いていた。

 

Crrepy Nuts「かつて天才だった俺たちへ」

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Crrepy NutsがTVに出始めて売れ始めたな、と感じた時にリリースされて、こレは絶対売れるわ、って思った一曲。全てのナード、日陰で燻っている奴らがやってやんぜ!って気持ちになる。帝京平成大学のCMっていうのもいい。これがもし早慶とかMARCHだと冷める。「かつて天才だった」っていうのはもっと広い意味で使われていると思うから変に偏差値高い大学のCMに使われなくて良かった。冒頭の歌詞がキマってる。Creepy Nutsも自分たちのラジオで醜態を晒しているからこそこういうの歌えんだなって思う。

 

苦手だとか 怖いとか 気づかなければ

俺だってボールと友達になれた

頭が悪いとか 思わなけりゃ

きっとフェルマーの定理すら解けた

 

yoasobi「夜に駆ける」

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紅白出場おめでとうございます。CDをリリースせずに紅白に出場した歌手がyoasobiが初めてだとか。とにかく音が気持ち良いからついつい聞いてしまう。2分13秒くらいからのメロディが特に好き。

 

RYUTist「ナイスポーズ」

ナイスポーズ

ナイスポーズ

  • provided courtesy of iTunes

 

PVが出てないのが勿体無いくらいの名曲。この曲の展開が素晴らしすぎて、ため息が出てしまう。作詞・作曲したのは柴田聡子なのだから、こうなるのもうなずける。大サビは鳥肌。

 

小山田壮平「OH MY GOD」

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小山田壮平は好きなアーティストの1人だ。僕がアーティストを好きになる条件に明るさも暗さも兼ね備えている。というのがあるのだけれど、この曲はまさにそういう部分を歌っているように思う。これからも歌い続けてほしい。

 

OH MY GOD あの頃の僕らは心から歌っていた

闇と虹の向こう側にはきっと 何かが待っている

言葉にできるなら 伝えたいのだけど

陽炎のように揺らめいて消える

 

砂埃の街に 新世界が響く 

ひとつひとつの痛みをのみこんで

ふいに時は止まり 新世界が響く

色とりどりの優しさを包んで

 

星野源「折り合い」

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バナナマンの日村さんの誕生日に作った曲。星野源は1st Albumから一貫して世界はまったくひとつになれない、重なり合っているだけだって歌っている。そういう一貫性ってすごいなあと思う。

 

愛しているよ君を

探しているよいつも

他人のようで違う

2人の折り合いを

 

星野源といえば、「うちで踊ろう」も良い曲でしたね。あのタイミングで救いになる曲をドロップしてくれてありがとうという気持ちです、ほんと。

 

インナージャーニー「エンドロール」

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andymoriが大好きな人たちが作った曲。ちょっとハスキーなところも良いし、センチメンタルな歌詞も大好きです。小山田壮平がインナージャーニー好きってつぶやいているとこも個人的にアツい出来事でした。

 

今年はあまり色々な音楽を聞かなかったので、来年はもう少し聞こうと思う。特に洋楽を…。

 

 

★★★

お笑いとか、ラジオとか、サウナとか振り返るには時間が足りないので、省略!

来年はもっとドラマも見たいな!

みなさん良いお年を!

来年もよろしくお願いします!

11月最終週の土日と11月30日

一部の人はすでに知っているが、僕の会社で複数人で飲み会に行くな、とお達しが出ている。そう仕向けたのは自分だし、全社に発信する通達文を作成したのは自分なので、守らざるを得ないよな、と言うことで友達から誘われても断っている。申し訳ない。

 


コロナがなくても予定が埋まらないのに、土日をどう過ごそうか。そう悩みつつ、土曜日は朝7時前に起きる。健康的な生活を心がけるようになってからか、今年になってから平日と休日まったく同じ時間に起きてしまう。

 


早起きしたもののやることがない。どうしようとボーッと考えてスマホをいじっていたら、3つ隣の駅で9:15から『羅小黒戦記』を上映するらしいということで衝動的にチケットを買ってしまう。暇だから運動がてら自転車で3つ隣の駅まで移動する。距離にして12キロくらい。

 


『羅小黒戦記』って去年やってなかったっけ?と思って、調べたら去年やっていたのは字幕版で、今やっているのは吹替版ということらしい。声優陣が豪華だから字幕版しか見ていない人は、吹替版もぜひ見て欲しい。


『羅小黒戦記』は、中国のアニメ映画で、既にwebアニメシリーズがあり、今回の映画はその前日譚にあたる。何も知らずに見に行ける映画なので、安心して見に行って欲しい。

 

 

猫の妖精の小黒のキャラクタービジュアルが最高にキュートで、冒頭の森のシーンでの本当に猫みたいにぬるぬる動くところを見て、アニメーションに気合が入っているなあ!と興奮した。アクションシーンも素早いのに見やすい構図だし、カット割がたくさんあっても混乱しない。物語を抜きにしても十分見る価値のある映画だ。

 

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物語もシンプルなようでいて、善悪二元論で解決させない作り方でとても好感を持てた。物語の核心みたいな部分だからあまり触れないが、今見るべき映画のひとつだと思う。

 


休日の昼飯がいつもラーメンになってしまうのは僕だけですか?健康に多少気を使いたい年頃なので、ラーメン以外に好きなものを作らねばと考えていて、カレー屋を開拓する、というソリューションを編み出した。「『ラジオの時間』編集部」さんのTwitterアカウントがたまにカレーの写真を投稿しているのを見ていて、スパイスカレーって良いよなあ、と思ったのがきっかけだ。コロナで都内に出るのを控えているので、全然開拓できていないけれど。

 


ということで、昼飯はカレーを食べた。クマネコ印という浦和競馬場の近くにある夫婦2人で経営しているカレー屋だ。今はテイクアウト専門だけれど、人気だからかカレーを頼むときには何人もカレー屋の前にいた。さすが有名店。テイクアウトして、家で食べる(チャリで漕いで腹を空かせる)。カレーの細かい味の違いを知るほど色々食べているわけではないが、スパイスが結構効いているのに食べやすいなあということはわかった。野菜の素揚げもチキンも美味しい。また買いに行きたいと思う。

 

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家に帰ったら注文してたスニーカーが届いていてちょっとテンションあがる。昼寝して、おニューのスニーカー履いて銭湯に行って、サウナに入る。週1回以上サウナに入らないとダメな身体になりつつある。サウナ暦3年でもうすぐ4年目突入という感じだが、明らかに銭湯にいる時間が長くなっている。前までは1時間ぴったりで先頭から出るくらいのスケジュールを組んで、サウナに入っていたけれど、最近は2時間前後入り浸っている。自宅の風呂の入浴時間も長くなっている。大学生の頃は15分くらいで上がっていたのが、今では1時間くらい入っている。来年は全国のサウナめぐりてえ〜。

 


次の日の日曜も早く目が覚めて、運動がてら4つ隣の駅にあるIKEAに自転車で行く。距離にして13キロ。別に家具を買う予定はないけれど、来年の夏あたりには一人暮らしをしようか、と漠然と考えていて、部屋のレイアウトを考える材料にしたかったのだ。IKEAに行くのはそう言えば初めてだ。自分で家具を組み立てるのはクソだるいけれど、暇を持て余している自分ならやれるんじゃないかと思う。

 


ミニマリストになりたい自分として収納家具は最低限に納めたいんだけれど、思い浮かばね〜。とりあえずお金を貯めて欲しいものを買える準備はしておこう。

 


そんで、月曜日。午前中は有給を取っていた。健康診断で不整脈が発覚したので、再検査をしてその検査結果を聞くためだ。不整脈のほとんどは問題ないと再検査の時に先生から言われていたから、楽観的に日々を過ごしていたんだけれど、結果を聞く日の朝は少し緊張した。朝9時に予約していて、9時前に先生に呼ばれて、全く問題ないですとだけ言われてすぐに終了した。質問は何かありますか?と言われた時にサウナーとしてサウナ入っても大丈夫ですか?と聞いて、全く問題ないです、って言われて、心の中の自分がサウナ室でロウリュしていた(=嬉しかった)。

 

あまりにも早く終わってしまったので、家に帰って窓掃除したり、要らない本をブックオフで売ったりして過ごしていた。

 

充実しているっぽいけれど、着実にやることが無くなってきている。飲みに行きたいよ〜。早くコロナ収束してくれ〜。ボーナス早くくれ〜。

なかやまきんに君について

冗談めいたタイトルに聞こえてしまうかもしれないけれど、今年になってなかやまきんに君を好きになってしまったということについて書きたい。

 

なかやまきんに君を好きになったきっかけは確実にYotubeである。「ザ・きんにくTV」、「ザ・きんにくTV 2nd」というYouTubeチャンネルで筋トレについての情報発信をしていて、大体90万人くらいの登録者数だ。今年の中頃から見続けている。家で筋トレするときはほぼ必ず「ザ・きんにくTV」の筋トレ動画を見ている。

 

きんに君のダイエット理論は王道だ。

 

①正しいダイエットは、体重を減らすことではなく、体脂肪を減らすことだ。

②リバウンドしない身体を作るなら、筋トレをしよう。

 

食事を抜くような無理をするダイエットは、太りやすくなってしまうということをきんにく留学で得た知識を使って、わかりやすく解説してくれる。筋トレだけでなく、食事の取り方についても解説しているので、長期的に太りにくい身体を作りたいならぜひ見てほしい。

 

「ザ・きんにくTV 2nd」は30分ほどの長尺でディープな話をしているので、ランニング中によく聞いている。

 

筋トレYouTuberは何人もいるし、僕もいろんな人の筋トレ動画をたまに見たりするんだけれど、なかやまきんに君の動画を見続ける理由はなかやまきんに君の他者へ配慮する姿勢にとても好感を持っているからだ。

 

わかりやすいところで言うと、筋トレ動画に「初心者の方用」のやり方を必ず説明している。案外そういうことをしているYouTuberは少ない。

 

筋トレの話や食事の話をするときになかやまきんに君は、「もちろん個人差はありますけれども」とか「一概には言えませんが」といった言葉がよく出てくる。こういう言葉の端々にその発言に当てはまらない人々への眼差し、優しさを僕は感じる。

 

こじるりの炎上発言「筋トレをする意味がわからない」について反応した動画を見れば、なかやまきんに君がどれだけ全方位に配慮しつつ、筋トレの魅力を伝えようとしているかわかるだろう。

 

 

僕の周りには割と独善的な態度を取る人が多いけれど、なかやまきんに君を見習い、自分の発言がどう周りに影響を与えうるか、を考えて発言、行動するように努めたい。そう気持ちを新たにしました。