on the road

カルチャーに関する話。

犬の話とか

3週間くらい前に中学生の頃から飼っていた犬が死んだ。もう14歳くらいの老犬で、夏くらいから自分で歩くこともままならないような状態だったから、死が近いかもしれないと思っていたが、いざその時が訪れると受け入れることができなかった。

 

死ぬ2週間前には犬用の車いすを買って、一緒に散歩をした。筋肉がすっかり落ちてやせ細ってきていたから、体力をつけてほしいと思って、1時間近く散歩してしまった。車いすがあれば、 元気よく歩き回る姿を見て、自分のことのように嬉しくなった。

 

それが、1週間足らずで車いすでも歩けなくなって、夜鳴きをするようになった。どこか痛かったのだろうか。母と僕は心配して犬を抱きしめてやる。そのうち、安心したのか鳴き疲れたのか、腕の中で眠ってしまう。そうやって数日を過ごしたが、朝も昼もずっと鳴くようになってしまって、近くの病院へ行く。開院時間まで僕がずっと抱きしめていたのだが、腕に発疹が出る。後にアレルギー検査をしたら、犬アレルギーだった。長年過ごしていたのに気付かなかった。もう死に近づいているからかフケが大量に出て、それに反応したのかもしれない。

 

医者に看てもらうと、脳の病気かもしれないとのことだ。後ろ足の神経がもう麻痺していて自分では歩けなくなっている。前脚も麻痺しかけている。1,2ヶ月前に中耳炎になっていたのだけど、それがきっかけで脳の病気になっているのかもしれないですね、と医者が犬を触診しながら言っているのを聞いて、なんとか楽にさせてあげたい、という気持ちが強くなって、安楽死が一瞬脳裏をよぎるが 、ぞっとする。

 

ここ数日本当にかわいそうなくらい痛そうにしているし、何かにおびえるように鳴いている。もう僕のことを認識していないかもしれないけれど、死の訪れるまでの数日間、仕事から帰ってきたタイミング、 ご飯を食べ終わったタイミングでしきりに声をかけたり、なでてやる。

 

僕が中3で修学旅行から帰ってくると玄関にゲージに入れられたチワワがいた。近くのマンションで捨てられていたのを母が拾ってきたらしい。張り紙をしても、捨てた人は出てこない。 飼い始めて数週間は、人間におびえていてずっと震えていた。もしかしたら暴力を振るわれていたのかもしれない。

 

徐々に怖がらなくなって、犬の名前を呼ぶと無邪気に駆け寄ってくる姿がとても愛おしかった。 使わなくなったタオルケットを使って、犬とじゃれるのが楽しかった。つらいことがあった時もいつもと変わらず犬が寄り添ってくれてとても助けられた。

 

しつけ方がわからなくて、最後までトイレを教えられなかった。トイレに行きたそうにしているときに庭に出して、トイレをさせていた。そういうやり方をしていたので、しょっちゅう間に合わずに家の中で漏らしてしまう。その時のしゅんとした姿もなんだかかわいかった。僕らがトイレを教えないのがいけないのだけれど。

 

今年の9月には犬用のおむつを着けていた。歩けないどころか立てない、踏ん張れないという状態だったので、垂れ流しても良いようにしようということでおむつを着けた。

 

9月20日の夜、けいれんを起こす。動物病院の医者はもしかしたらてんかんかもしれないからと薬を出してくれたが、効かない。てんかんじゃなかったのかもしれない。夜鳴きをするようになってから、犬の表情がうつろげになっていたから、 認知症だったんだと思う。


けいれんを起こしている犬に大丈夫だよと声をかけてなでてやる。 春先から耳も聞こえなくなって、犬の名前を呼んでも反応しなくなっていたから、この呼びかけは届いてないのかもしれない。 けれど、なんとか安心させてあげたい、気持ちを落ち着かせてあげたいから声をかける。

 

けいれんが一旦収まったものの心配だった。しばらく近くで見てあげたかったが、明日も仕事があるしと寝ることにした。翌朝、母に会うと腕でばってんをする。寝起きの頭だったので、どういう意味か分からなかったが、やがて犬のことを言っているのだと気付く。

 

死に顔は穏やかな表情をしていた。眼が開きっぱなしになってしまっていたのは、申し訳ないが、うつろげな表情をしたまま死を迎えてほしくなかったから、穏やかな表情をしていたのはせめてもの救いだった。

 

その日は朝ご飯を食べていても、漫画を読んでいても、ふとした拍子で涙が溢れてくる。火葬に立ち会ってあげたいからと午前中仕事をやすむ。電話をすると1時間もしないうちに火葬業者が引き取りに来る。車の中に火葬設備がつまれていて、1時間くらいで焼き上がるみたいだ。最後にありがとね、と声をかける。

 

ダニロ・キシュの短編小説を読む。少年と犬の別れを自分といなくなってしまった犬に重ねて読んでしまう。

 

納骨が終わる。後々庭に埋める予定だが、今はまだ家にお供えしている。元気だった頃の写真をプリントアウトしてお骨の近くに供える。それからの数日間はぽっかり穴が空いたようだった。今までリビングの一角に犬がいたはずなのに、そこには何もない。寂しいとはこういうことをいうんだろうな。

 

しばらく引きずるのだろうかと思ったら、徐々に立ち直り始めている。きちんとお別れを告げることができたからだろうか。コロナの感染が落ち着いてきて、ようやく自分のルーチンの仕事に取りかかれて、心が安定してきているのもあるかもしれない。

 

今年のキングオブコントがレベルが高く、上位のコンビが総じて人間をきちんと描いてくれていたのが嬉しかった。空気階段の鈴木もぐらが優勝後のラジオでひとりぼっちで光のない青春を過ごしていると感じて悶々としているリスナーにひとりぼっちじゃないよ、 おれがいるじゃないの、と寄り添ってあげる姿勢に感動した。人気コーナー「サラリーマンじゃない人の声」でアウトサイダーの声を拾い続けた二人をこれからも応援したい。優勝おめでとうございます。

 

最近は、夜散歩をしている。少し太ってしまったからというのもあるが、創作のアイデアを歩きながら考えているのだ。今まで賞に応募する、ということをしてこなかったのだけれど、やってみよう、そう思ったきっかけは会社の経営者、上司と馬が合わないなと思い始めたからだ。一族経営の会社なので、 経営者が解任されることはほぼあり得ず、おそらく20年は変わらないと思うと、一定の我慢を強いられることになるのはちょっと耐えられないと感じた。


ただ実家から20分の場所にあって、深夜残業もなくて、年収もそれなりの会社なので、転職するとなると今よりはプライベートの時間は削られるし、激務になるだろうと予感はしている。 賞に応募して、受賞したら会社員を辞められるとは思っていないが 、自分の納得のいかない仕事に力を注ぐより自分の好きなことを形にしてみたい、どういう評価をされているのか知りたい、そういう気持ちで賞に応募しようと考えている。

老いる


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最近、銀杏BOYZの「少年少女」を聴いている。sonny boyの1話のラストでこの曲が流れた時、鬱屈とした日常に一筋の光が差したみたいな気持ちになったからだ。「ここにいてもいいから」という歌詞の優しさよ。

 

***

うちのイチローがもう13歳くらいの老犬なのだけれど、ここ1ヶ月で後脚の筋肉が落ちてしまって、自分で立ったり、歩けなくなった。小学生の頃飼っていた犬の晩年は寝てばかりではあったけれど、歩けなくなるとか立てなくなるとかそういったことはなかったから、歩けずに鳴いている姿を見て、とても悲しくなる。ネットで調べたら、歩けずに鳴いているのは、単に痛いからということではなくて、思う通りに身体を動かせなくて悲しいという感情表現なのだ、ということらしくて、余計に悲しくなる。

 

もう少し散歩して、体力をつけさせてやればよかったという後悔もあるけれど、悲しい姿をこれ以上見たくないから車椅子を購入した。後脚を固定して、前脚だけで歩けるという代物だ。外で散歩するときに装着してみる。イチローの歩きやすいように調整するのが大変だったが、老犬とは思えないほど素早く動き回る姿を見て、嬉しくなる。車椅子をつけて、散歩していると近所の人たちにたくさん声をかけられる。みんな歩けるようになって良かったね、とイチローに話しかけてくれるのも嬉しい。イチローのためにも元気なうちはたくさん散歩をしたい。

充電、充電、充電


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うちの会社の職域接種の対象には従業員の家族を含んでいるので、従業員の家族も大勢会場にやってくる。同年代の従業員でも配偶者を連れてやってくるところを見て、結婚できる気配のない自分にほんのり気が滅入りそうになる。

 

人口動態調査(2019)の報告書を見ると、平均初婚年齢は夫31.2歳、妻29.6歳だそうだ(1947年では夫26.1歳、妻22.9歳)。多様な生き方が肯定されつつあるこの頃だけれど、30歳が近づくと、結婚を意識し始めてしまうし、コロナ禍で友達に会えない日が続いて寂しさがつのってしまう。ひとり暮らしを始めようと部屋を探し始めてはいるものの、僕はまだ実家暮らしだ。家族と話す機会があるが、もしひとり暮らしをしていたら、今ほど自粛できていただろうか。

 

うちの会社は、祝日も出勤日に設定されていることが多く、その代わりにGW、お盆、年末年始は全社的にまとまった休みがある。今年の夏休みは北海道へ旅行しにいくつもりだった。ワクチン接種がだいぶ進んできているから、8月には旅行に行っても大丈夫だろうという甘い推測で7月に申し込みをしていた。だけれども、日に日に感染者がふえ、国が重症者以外は原則自宅療養とする方針を発表したところで旅行に行くのは危険だと判断し、キャンセルした。友達に休みを取ってもらって計画した旅行だったから、無理矢理行くことも考えたけれど、万が一のことがあったときに責任を取れないし、自分が旅行先で誰かに感染させてしまう可能性を考えると強行開催はできなかった。

 

6月の頭から職域接種の企画、準備、運営に追われていて、ルーチンでやっている仕事を全くやっていなかったから、夏休みにやってやろうかと思っていたが、身体もこころも休まっていないように感じ、結局仕事はしなかった。その代わりにサウナにほぼ毎日行った。10:00頃にサウナに行って、2時間弱で出て、午後は家で昼寝していた。夏休みに初めて、草加健康センターでご飯を食べた。トマト酸辣湯麺だ。ラーメン系はベタな醤油味が好きだから、酸辣湯麺を美味しく食べられるか不安だったけれど、杞憂だった。サウナ後の身体にトマトの酸味が心地よい刺激となって、食欲を刺激する。他にも美味しそうなメニューがあるから、今後も草加健康センターのサ飯を楽しみたいと思う。週1以上でサウナに通うのは今年に入ってからなので、最近ようやく気づいたことだが、季節、曜日や時間帯によって、サウナも水風呂もセッティングが違う。人が多い時は出入りが多くなるから、サウナの温度が高めになって、水風呂も温度が冷たくなる。「のちほどサウナで」のこの回で店員さんがセッティングを変えたりしていることを知識として知っていたが、体感できたのはここ1,2ヶ月のことだ。相当マニアックな回かもしれないけれど、この企画大好きなので、またやってほしい。


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夏休み中、サウナ以外で外出するのは気がひけるので、ほぼ家にいた。まだまだ自粛生活は長引いてしまいそうだから、古くなったTVを買い替えて、TV台やら机やら椅子をネットで買って、住環境を良くしたりした。僕はすぐに物をなくすので、あまり自分の部屋をものであふれさせたくはないのだが、今までこたつ机でPCをいじっていた頃と比べれば、とてもマシになった。TVのリモコンにNETFLIXとかhuluのボタンがついた。今までPS4経由じゃないとTVでNE TFLIXを見れなかったので、相当はかどる。(PS4を起動するのすらだるくて、スマホNETFLIXを見てた)

 

最近はamazon primeで「お耳に合いましたら」と「TRICK」を見ている。「お耳に合いましたら」は自分の好きなもの(チェーン店のご飯)をpodcastで語るOL女子の話だ。あらすじだけで絶対好きなやつだ、と興奮した。監督松本壮士×主演伊藤万理華のタッグは、「ガールはフレンド」、「サマーフィルムにのって」があって、もうすっかり「おなじみの」って言いたくなってしまうね。毎週の楽しみになっている。4話の彼氏と別れたエピソードをpodcastでぶちまけるところ大好きです。EDでゆるく楽しげに踊っているところも大好きです。話すの全然得意ではないけれど、podcastやりたいよな〜。


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夏休み中に見た映画は、「クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」だけ。


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クレヨンしんちゃんの映画はほとんど見たことがないニワカだけれど、今年のしんちゃんの映画の評判がとても良いから見に行ってしまった。中盤までの馬鹿馬鹿しさでニヤニヤしていたのに、終盤の展開で素直に大号泣しちゃった。風間くんが天カス学園に入りたい理由が無理ない感じでクオリティがものすごい高いと思った。大人も子どもも見に行った方が良い作品と思います。おすすめです。

 

友達とゲームもした。Among usを初めてやった。まだ楽しみ方が分かっていない。立ち回りもよくわからないので、誰か教えて欲しい。Among usをやって、ボードゲームアリーナでボードゲームをやって、寝ようかというタイミングで会社の人から今から桃鉄やろうという誘いが来た。夏休みの終わりに近い日だったから、早く寝たかった気持ちもあるけれど、せっかく誘ってくれたからやるかと、二つ返事で受け入れる。会社の人は3人でお泊まり会をしていた。女の人ってこうしょっちゅうお泊まり会するもんなのかね、とか、ワクチンを打ったからって、このタイミングでお泊まり会するもんなのかね、とか、言いたい気持ちをおさえて桃鉄をやる。このゲームは基本苦手だけれど、桃鉄だけは結構強い自負がある。会社の人との桃鉄も序盤キングボンビーで大量に借金をしてしまったけれど、1位になった。桃鉄に自信がある人、僕と桃鉄しましょう。

 

夏休み明け、仕事に体力を奪われる日々が続いている。帰ったら、ご飯食べて長風呂して、「TRICK」を1,2話見て寝る。コロナが明ける未来はまったく見えないが、色々落ち着いたら、たくさん遊びたい。

ホームサウナはTV付きが良い

この1ヶ月何もしてないなあ、と思っていても案外1個か2個はやっているもんだ。

 

ロロの「いつ高」シリーズがフィナーレを迎えていた。

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「いつ高」シリーズとの出会いは、vol.6「グッド・モーニング」で、演劇をみるのがほぼ初めてだった僕はいたく感動したのを覚えている。「いつ高」は高校演劇のルールに従っていて、舞台のセッティング10分、上演時間60分と初心者でも非常にとっつきやすい。舞台のセッティング時間は観客を入れた状態で行われて、この時間が結構好きだ。演者が大道具・小道具を声を掛け合いながら運んでセッティングが進んでいく。完成形だけ見ていたら、細部にそこまで着目していなかっただろうけれど、セッティングが進むにつれ、小道具ひとつひとつに意味が宿っていき、作品世界が立ち上がっていく。

 

今回の「いつ高」は特に想像を巡らせることの楽しさを伝えているようで、シリーズの終わりに寂しさを感じていたものの上演後の余韻はひとしおだった。

 

映画も最近全然見ていなかったけれど、この1ヶ月で「映画大好きポンポさん」を見ていた。

 


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テンポが良くて、ここのショットを味わってくれ!というこだわりを強烈に提示されている感じがたまらなかった。物語も素晴らしいので、今後も定期的に見るんだと思う。

 

それ以外は仕事のことで頭がいっぱいだった。職域接種が7月から始まるので、予約方法やら当日の運営方法やら接種券の回収方法やらやることがてんこ盛りで流石にキャパオーバーになり、十数人の力を借りて、なんとか事前準備を済ませた。

 

初日は会場内を駆け回って、どの工程で人が滞留しているかチェックしたり、予約時間に来ない人へひたすら電話したり、当日キャンセルで発生した余りがいくつになるのか逐次計算したりなんてことをしていた。回収した予診表の枚数が予約数と一致しない時は夜遅くまで照合作業をすることもあった。それなりのストレスはあったけれど、準備段階の時の方がストレスが強かった。

 

この2ヶ月のストレス発散法はサウナである。

週2、3回草加健康センターでリフレッシュしに行く。世の中のサウナーはととのうためにサウナに入るんだと思うけれど、週に数回サウナに入るような生活をしていると、ととのいの感覚は弱くなる。草加健康センターの熱々サウナとバイブラ全開の水風呂に入っても、うっすらとしたととのいしか訪れない。それでも十分気持ち良いけれど。

 

サウナと水風呂に入っていると、仕事のことでいっぱいになった頭がリフレッシュされる。「サ道」でも語られていることだが、サウナと水風呂は思考から感覚へ身体が切り替わる。考え事をするにはサウナは熱すぎるし、水風呂は冷たすぎる。感覚が優位に立つので、仕事のことから離れられる。帰路に立つ頃には仕事のストレスから解放される。サウナがなかったらとっくに病んでいたかもしれない。

 

サウナの情報はサウナイキタイか「マグ万平ののちほどサウナで」という番組から仕入れている。Tverで「サウナを愛でたい」も見れるようになったので、最近はそっちからも。

「のちほどサウナで」で神保町にできたサウナラボ神田を特集していた。サウナラボは、神田の他に名古屋と福岡にもある施設で、ウェルビーの経営者が経営しているんだったと思う。

 

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勝手にサウナラボはサウナの最先端を行く施設だと思っているので、予約して昨日行ってきた。今は完全予約制で同じ時間帯に6人しかいない。施設自体もそこまで大きくはないけれど、6人だから自分のペースでゆったり入れる。ひとりひとりにサウナハットまでついてくる。サウナは3種類あって、どれもセルフロウリュできる。ロウリュ後はとてつもなく良い匂いがする。サウナ室が小さいからすぐに熱が回って、温まるのがはやい。うっすら小鳥の鳴き声がする。そういうBGMを垂れ流しているんだと思うけれど、スピーカーの場所がわからない。

 

水風呂は残念ながらなくて、アイスサウナで身体を冷やす。サウナ後に−20℃の世界に飛び込む感覚はなかなか味わえない。水風呂ほど早くは身体は冷えないので、不思議な感覚。ただ水風呂で冷やす方が気持ち良い。入り方を模索する必要がありそう。

 

サウナラボは、外界と遮断されて、メディテーションを行う場なのだと思う。サウナは特別熱いわけではないけれど、緩やかにととのっていく。そういう経験ができて良かったと思う反面、普段通うホームサウナはTV付きで多少ガヤガヤしてる方が良いやと感じる。サ室で見るTVはなんとも言えない良さがあるんだよなあ。

 

明日も頑張るぞ〜

同じ話を何回も


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自分は、残業をしたくない方だと思う。仕事が山積みになると、夢の世界でも仕事してしまったり、体調をすぐ崩すので、効率第一で考えてる。どの仕事もネットを見ればシステム入れてゴリゴリ管理しているけれど、お金も人も時間もリソースは限られている。PDCAをしっかり回すべき仕事と必要最低限だけやってれば良い仕事があって、その線引きをはっきり引いたりするとなんとかなると最近気づいた。ルーチンの仕事をいくらやっても残業に頼った仕事の進め方をすると、今より仕事が増えたときに対応しきれないじゃんという気持ちもあるから、残業する時は緊急対応する時とかよっぽど忙しい時だけするようにしている。

 

で、最近がまさに残業をしなきゃいけない時期なのである。職域接種なる言葉が6月頭くらいからニュースで出てきた。うちの会社でもやるなら産業医だけで回せるだろうか、インフルエンザの予防接種をお願いしている業者に頼むことはできるだろうか、というところから話が始まった。コロナの対策本部の事務局の一員としてこれは今からゴリゴリ準備する必要がありそうだ、と覚悟を決めて、残業をして、情報収集と職域接種をするために検討すべき事項を整理した。

 

コロナの対策本部の事務局は4人いて、そのうち2人は部長と課長だが、職域接種のことを担当しているのは部長と僕だけである。ここ数日、部長は株主総会準備と課長のミスによって発生した重大な問題の対応で余裕がなかったので、職域接種の大部分を自分1人で段取らないといけなくなったのである。だから、友達に職域接種の話が会社で出てたりしてるか唐突に聞いたりした。

 

6/7に職域接種の総合窓口が首相官邸のHP上に開設され、夜中に職域接種の概要が掲載されて、6/8の14:00から職域接種の申請受付開始。初日から申請できた企業は事前にある程度の情報が耳に入っていたに違いないと思う。会場も予約システムも医療リソースの確保もそんなすぐにはできない。

 

6/8に部長と経営者への報告を行なって、今週中に希望者の人数を把握して、申請しちゃおうという無茶振りを受け、今週は色々な部署に交渉して段取って、何とか職域接種の申請までこぎつけた。他部署への交渉は90%くらいたいして偉くもない僕が行なっている。協力してくれたのは、職域接種をやりたいからだろうか、それともこの1年の自分の働きぶりを見てくれていたからだろうか。職域接種の参考にしたいから、と市の集団接種会場を見せて欲しいとお願いして見せてもらったりもした。職域接種の準備をするにあたって、グループの中で一番業績の良い会社の代表取締役から直接電話が来て、初めて話したりした。名前も覚えてもらったっぽい。コロナ禍で間違いなく自分の名前がグループのいろんな人に知ってもらったような気がする。

 

以前グループ会社の取締役だった人(今は定年再雇用されている。仮にAさんとする)からも電話が来た。職域接種をうちのグループでもやれるなんて嬉しいよ、みたいな話だった。対象に従業員の家族、協力業者も入れて実施するのは、従業員満足度も業者の満足度もかなり上がると思う、という意見も色々な人から言ってもらった。今までコロナ対応で感謝されることがなかったので、頑張って準備してよかったという気持ちになる。まだ準備が終わっていないことが山積みだけど。

 

Aさんから何回も同じ内容の電話が来る。嬉しいけれど、前も聞きましたよとは言いづらい。電話で話しているうちにラジオで聞いたことを思い出した。あれは、「問わず語りの神田伯山」がまだ、「問わず語りの松之丞」の頃のエピソードだったはず。具体的にどの回かを思い出したいけれど思い出せない。神田伯山は基本毒づくイメージだけれど、年配者と話すときに昔の話を何回もする人がいるけれど、年配者は今だけを生きているわけじゃない、昔のその人とも会話しているんだ、的な話をしていた。もしかしたら全然間違って記憶しているかもしれないけれど、その考えに感動したのは覚えている。「大豆田とわ子と三人の元夫」でもそういった価値観が7話あたりでオダギリジョーが言っていて、感動したな。

 

まだ20代だけれど、友だちと少しずつ「老い」について話すようになった。疲れが取れなくなった、脂っこいものが食べれなくなった、夜更かしできなくなった、とか……。保坂和志の本で老いた身体に痛みが常にどこかしらにあって、静かに死ぬことは難しい的な話が書いてあった。デスクワークをしてると肩や腰が痛くなるようにその人の生き様が傷や痛みとして表出されるのだろうか。

 

「三体Ⅲ」で、長い時間情報を保存できるのは、石に文字を掘ることだと書いてあった。情報とは傷のことである、ということだとこの文章から飛躍してみる。老いた身体には長年蓄積された情報=傷があって、痛みが生じる。痛みは過去の痕跡であり、痛みが常にあるということは過去が今も存在し続けているということで、だから昔話をよくしてしまうのかもしれない。

 

 

今日で150/365らしい


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Homecomingsがメジャーデビューしたよ、おめでとう。めっちゃ良いアルバムなので、聞いてください。

 

★★★

 

GW後は、土日に仕事をすることが減って、身体が休まってきた感がある。サウナに週2で行っていることも影響しているかもしれない。

 

飲食の場は、コロナの感染リスクが高いらしいけれど、銭湯とかサウナでクラスターが発生した、というのは聞いたことがない。(実際にはあるのかもしれない)マスクもしてないし、裸だしで感染しそうなものだが、会話をしなかったり、ウイルスの付いたものに触れてもすぐに洗い流されるからなのだろうか。この時期にサウナに行く人は自分たちの娯楽を失うのをひどく恐れているから、マナーを守っている人が圧倒的多数を占めている。友だちとご飯には行かないのに、ひとりでサウナにはめちゃくちゃ行っているのは、多少の矛盾が生じている感が否めないが、自分なりにひとりでサウナはセーフということにしている。

 

最近は、草加健康センターにハマっている。自宅から車で15分くらいの距離なので、通いやすいし、クオリティの高さに病みつきになってしまったのだ。僕は、サウナ歴5年目なのだが、サウナにハマり出した当初は、草加健康センターの良さにあまり気づけなかった。サウナは熱すぎて息もできないくらいで、サウナマットを敷いてもお尻がとんでもなく熱い。大体どのサウナ施設でも上段に座るのだけれど、草加健康センターは、中段でも十分汗をかける。水風呂は15℃台かつバイブラで撹拌されて、羽衣を纏う隙を与えさせない。初心者にとってややハードな体験となってしまい、それから4年近く行くことはなかった。

 

それから、色々なサウナに行くようになって、少しずつ経験値を積み、熱いサウナでも入れるようになった。むしろサウナは90℃〜100℃、水風呂は16℃くらいじゃないと気持ち良いと感じなくなりつつある。サウナのことを知りたくて、サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を取ったりもした。

 

コロナで都内に行くのをなんとなく控えていたこの頃、サウナイキタイという食べログのサウナバージョンみたいなレビューサイトで草加健康センターのレビュー数が異常に多く、じゃあ久しぶりに足を運んでみるか、ということで車で行ったら、サウナも水風呂も全部最高!

 

当時はサウナが熱い、水風呂が冷たいくらいしか感じていなかったが、久々に行ったら、最短距離で水風呂に入って、外気浴できる動線の素晴らしさに感動した。細かく言ったら、サウナ室の湿度の高さ、水風呂のバイブラ、外気浴スペースの上に屋根が付いていて雨が降っても濡れないとかもお気に入りポイント。

 

あと、薬湯も草津の湯もレベルが高いので、サウナ→水風呂→外気浴の1セットの合間にじっくり入っている。草加健康センターに入った日は硫黄の臭いが身体に染み付いていて、朝起きたら、シャワーを浴びた方が良いです。

 

最近は、健康に気を遣おうという意識が強くなってきているので、歯医者にも行くようにした。歯石を取ってもらおうと思って軽い気持ちで行ったら、とんでもなく汚れていたようで、めちゃくちゃ掃除してもらった。出来かけの虫歯も治療してもらった。親知らずが横に生えてるから、抜いた方が良いと言われた。もうどんどんやってやろうじゃないかと、6月に予約した。

 

健康診断で右目の視力が落ちていると言われたので、メガネを買いに行った。社会人2年目の頃、気の迷いで買ったトムフォードは鼻あてがなくて、滑り落ちるのがずっと気に食わなかった。けれど、メガネを買えるモチベーションがイマイチなかったので、ようやくその機会を得られて、ちょっと嬉しい。おしゃれ人間ではなく、どちらかというとダサダサ人間ではあるが、メガネを新調するのは少しテンションが上がる。汚れがつきにくい加工をしてもらうので、1週間後に取りに行くことになっている。楽しみだ。

 

新卒からずっと同じ会社に勤めているのだが、5年働くと勤続旅行に行く権利を獲得することができる。このために会社を辞めなかったと言っても過言ではない。勤続旅行はいくつかのホテルが指定されてはいるものの、ホテルによっては同行者の分も負担してもらえる。コロナがいつ落ち着くのか分からないけれど、どう使ってやろうか。ホテルのリストとにらめっこしている。

 

勤続旅行の権利とは別に優秀社員賞の副賞で旅行券をゲットした。この2年くらい旅行券をゲットしたいというモチベーションで仕事をしていたので、素直に嬉しい。旅行券の金額は15万円分で結構大きい。友だちとの旅行に使いたいと思っているが、どうなるだろう。友だちと旅行するような状況でなければ、ひとりで贅沢旅行をしてみようか。

 

緊急事態宣言が延長になって、特定の業界にまた負担が発生してしまうのは心苦しい。けれど、会社でコロナ対応をしている身からすると、科学的に立案された政策でなくても感染者数が減って、重傷者が減っていくなら……、という気持ちが強い。両親がどちらとも65歳以上なので、ワクチンの接種券が随分前に届いていて、なかなか予約できていなかったのだが、今週ようやく予約できた。65歳未満がワクチンを打つのは当分先なのだろうが、両親がワクチンを打てる日程が決まり、ようやくワクチンという存在を身近に感じた。

 

最近は、買い物へ出かけたり、友だちとご飯を食べることを気の緩みと表現してしまうことに強く違和感を覚えるようになっていた。気を付けなければいけない時期ではあるし、僕自身も友だちとご飯に行くのは避けているけれど、友だちとご飯を食べたりすることは文化的な生活を送るために必要な行為であって、それを気の緩みと表現してしまうのって怖くないですか。はやくワクチンが普及して、何も気にせず飲み会に行けるような生活が戻ることを心から祈っている。

GW初日

GW初日。本当は4/29から休みたかったのだけれど、コロナ対応で毎日経営者にレポートを提出しなきゃならないので、4/ 30に有休が取れなかった。

 

コロナ禍で迎える二回目のGW。去年は何をしていたんだっけ。GW中に二回休日出勤をしたのは覚えている。今より感染者が少なかったけれど、コロナ対応でてんやわんやしていたので、出勤せざるを得なかった。仕事以外ではラジオを聞いたり、長風呂したり、 今の生活とそう大して変わらなかった。

 

今年はもう少しコロナが収まっているかと思って、フェスのチケットを取ってしまっていたが、東京で1,000人を超える感染者が出ていて、緊急事態宣言が出ていない神奈川県、千葉県、埼玉県で も不要不急の外出は控えてくれ、というメッセージが再三出ているので、フェスに行くのはあきらめた。去年、一度だけ演劇を見に行ったけれど、クラスターを発生させないよう細心の注意を払っている様を見ていたし、 フェスに行くことが感染リスクの高い行動とは思わないし、コロナ禍でもイベントが出来るのだという成功事例を作ってほしいと願っている方だ。ただ仕事でコロナ対応を担当している身で、気軽に行 けないし、実家暮らしである自分が菌を持って帰ってきて、高齢者である両親に感染させるようなことは避けたかったため、苦渋の決断をするにいたったのである。友達の誘いを何度も断ってしまっていて、気にしすぎだろと思われているかもしれないなあ、 と思いつつ、もう少しだけ自粛します。

 

今年のGWは久しぶりに本を読むことにした。最近ではすっかり本を読む時間が減ってしまっているから。ここ1ヶ月くらい、 仕事で同僚の文章を添削したり、先人が適当に作った規程やらマニュアルを怒濤のように改訂しているからか、ちゃんとした本が読みたい!という気持ちが強くなったというのも理由の一つかもしれない。

 

いきなり小説を読む自信はなかったので、『NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX』を読んだ。

 

 

 

規程やマニュアルを整備してばかりの日々だったので、NETFLIXがどういう企業文化で仕事をしていて、何でルールが必要ないのかということがとても興味があった。クリエイティブな業界だからこそルールを撤廃して意思決定の速度を上げないといけないというのが根底にあるようだ。優秀な人材を集め、会社が求める成果を出せなかった場合、十分な退職金を払って辞めてもらう。かなり尖ったことをしているが、いきなり辞めさせるわけではない。NETFLIXの企業文化として、日常的に社員同士でフィードバックを行っていて、「会議でのあなたの振るまいは良くなかった。反対意見が出たときに全く聞く耳を持たなかった」みたいなことをはっきり相手に伝える(単に相手を傷つける意味しか持たないフィードバックはNETFLIX内のガイドラインでダメ とされている)。辞めることになるときも、いきなりではなくフィードバックの中で言及され、成長の機会が与えられる。このフィードバックの仕組みは日本ではなかなかなじまない性質のものかもしれないが、本音で自分のためを思ってフィードバックしてくれるのはなかなかありがたいと思う。この本でかなり刺激になった。単純な僕は、NETFLIXに転職してみたいとすら思った。読み終わった後、すぐに採用ページを開いたりした。

 

本音を話すのは難しい。僕はここをいじられたら、大分傷つくという時は何も話さないモードになる。適当に話を合わせるために嘘をつくこともたまにある。コロンビア大学ビジネススクール経営学教授、マイケル・スレピアンによると、 我々には平均13個の秘密があり、そのうち5つは誰にも打ち明け たことがないものだ、と本の中で言及されていたが、 そんだけしか秘密ないの?と少し驚いたりする。

 

13、という数字でNETFLIXのオリジナルドラマ『13の理由』を思い出す。

 

 

s2の途中までしか見れていないけれど、もう最終シーズンまで配信されていた。たしかs2が配信されたタイミングだったか、creepy nutsぼくのりりっくのぼうよみ、カネコアヤノがコラボして 、曲を作っていた。久しぶりに聞いてみる。カネコアヤノの曲が一番s1全体が醸し出している甘酸っぱさとやりきれなさが表現できているように思う。カネコアヤノが好きすぎて無意識にひいきしているのかもしれない。

 

これは昨日の夜の話だけれど、文春オンラインで旭川市で起こった凄惨ないじめの記事を読んだ。色んな人が義憤にかられて、加害者を特定してやろうと躍起になる気持ちも分からなくない。ただただ やるせない気持ちが支配する。改めて『13の理由』を見返したくなったGW初日でした。(ネガティブな感情が後半強くなってしまったかもしれませんが、マッサージに行って疲れを取ったので、元気モリモリです)