on the road

カルチャーに関する話。

買い出しと好きな歌

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長風呂をして、風呂上がりに水でも飲もうかと思ったら、空っぽのペットボトルがテーブルにぽつんと立っていた。僕はKIRINの「自然が磨いた天然水」の味が好きで、最近ではそればかり飲んでいるのだが、買い忘れてしまって、予備がない。長風呂のせいで、KIRINの「自然が磨いた天然水」が売っているドラッグストアーがもう閉まってしまったから、コンビニの天然水を買う。プライベートブランドのものといろはすで値段が10円弱違う。プライベートブランドだと、広告費がそんなに発生しないから安いんだろうか、と思いつつ、同じ天然水でこうも値段が違うのかとやっぱり驚く。夜はまだ冷えるけれど、風呂上がりなら心地よい。半袖で出歩くのも久しぶりだな。Homecomingsの「US/アス」、スピッツの「美しい鰭」、Laura day romanceの「書きたい」。最近は好きなアーティストがめちゃめちゃ良い曲をリリースしてくれて嬉しい。イヤホンで音楽を聴きながら帰る。

 

 

 

 

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先週、Netflixで「ちびまる子ちゃん わたしの好きなうた」を見た。わずか90分の本作を彩るのは芝山努湯浅政明らが演出を手がける音楽パートだ。冒頭開始数分、花輪くんと一緒に静岡駅へ向かう際に流れる「1969年のドラッグ・レース」に心をわしづかみされる。しかし、本作を名作たらしめているのは、それだけではない。大筋としては、静岡駅で偶然出逢った絵描きのお姉さんとの出会いから別れまでを描いたもので、至ってシンプルだ。

 

図工の授業で「わたしの好きな歌」をテーマに絵を描くことになって、まる子は音楽の授業で習った「めんこい仔馬」を描くことにするのだが、うまく描けずにお姉さんに相談する。すると、実はその歌は兵隊さんの乗る軍馬になって、遠い戦地に行ってしまうという別れの歌であることを教わり、まる子は泣きむせぶ。そこでお姉さんはこうアドバイスする。

 

この子はいつか仔馬とお別れする日が来るけど、仔馬のことを大好きな今の気持ちは永遠に変わらないっていうイメージの絵にしたらどうかな。

 

「あたしだったらずっと仔馬のことを忘れないもん。いつまでもいつまでも大好きだもん。この歌に出てくる子もきっとそうだもんね」と涙を拭くまる子。大好き、という感情をいつまでも忘れずにいたい、という率直な気持ちを絵に込めていく課程がもう素晴らしすぎる。

 

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友達に教えてもらったPodcastが案外面白い。女子高生と先生のふたりが5分くらい話しているだけなんだけど、高校の空気感を思い出すには最適の番組。冒頭のおはよう、と最後のじゃあね、の言い方が好き。プレイボーイの中吊り広告で、見出しに登場する人に全員さん付けしている、という発見をしたことを報告する回が好き。女子高生の着眼点の良さに感心する一方、先生の凝り固まった価値観とそれを押し付ける感じに若干うんざりする気持ちとこういう先生いたなと懐かしさを少し覚える。