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ハッピーエンドとそれから


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私立恵比寿中学の7th アルバムのリード曲である「ハッピーエンドとそれから」を鬼リピしている。私立恵比寿中学をちゃんと聞くのはこれが初めて。

 

今更好きとかじゃないけれど あの頃は間違いなく

きっとふたりはあの場所に幸せを感じていたはずで

あれって妄想だったの?ってがっかりさせんでよ

忘れたって良いから ただ無かった事にはしないで欲しい

 

交際した日々を黒歴史のように蓋をするのではなく、肯定して、今何をしているのだろうかと思いを巡らせる、そういうフィーリングを兼ね備えた作品群に無性に心惹かれるここ数年なので、この曲も例に漏れず素晴らしく感動してしまう。『花束みたいな恋をした』とか『大豆田とわ子と三人の元夫』の流れで、日本のカルチャーシーンの潮流のひとつになってくれ。

 

今年初めて観た映画は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。


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ジョン・ワッツ監督の今までのスパイダーマンは、ジョン・ヒューズっぽい青春コメディ映画感があって、結構好きだったのだが、今回はスパイダーマンの大いなる宿命によって、鳴りを潜めている。それでも、ヴィランや過去作のスパイダーマンを救ってしまおうという気概は圧倒的に評価したい。セラピー要素を持った映画が少しずつ増えているとどこかで聞いたのだが、それだけ世の中に歪みが生まれているということか。

 

ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』は2年待つ甲斐のある傑作だった。


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旧作の記憶があまりない状態で観たのだけれど、冒頭の映画を撮るシーンがとても洗練されていて、これは良い映画になるぞ、とニヤニヤしてしまった。ドラ映画史上、いちばんスネ夫が活躍していると言っても過言ではないくらい、スネ夫の見せ場がたくさんある。ブログに書いたことがあるか覚えていないけれど、ドラ映画の中ではスネ夫がいちばん人間臭い。すぐに弱音を吐くし、のび太ジャイアンの勇猛果敢さについていけない。だからこそ、僕はスネ夫が決断するシーンに心動かされる。映画館を出た後の感想としてまず最初に思い浮かんだのは、ドラ映画におけるスネ夫の魅力を完璧に理解しているということだった、生意気ながら。終盤、敵をやっつけて大円団を迎え、お祝いムードになってる場面である人物が喧騒を抜け出して、会話するシーンがとても好きだし、エンディング前のひとくだりもめちゃくちゃ良い。

 

ドラえもんを観終わった後に『ドライブ・マイ・カー』を観た。正直寝不足だったので、うつらうつらしてしまい、大事な場面を何シーンも見逃してしまったように思う。濱口竜介はなんでこんなに長い映画を撮るのだろうか。Netflixで見ても映画館ほどの集中は保てないから、もう一度見に行こうか悩んでいる。チェーホフの「ワーニャ伯父さん」を読んでからにしようか。